▽スウィングガールズ(2004年 日本 105分)
監督・脚本/矢口史靖 音楽/ミッキー吉野 岸本ひろし
出演/上野樹里 貫地谷しほり 本仮屋ユイカ 小日向文世 白石美帆 岩佐真悠子 谷啓
▽緩慢さも二番煎じ
ぼくらよりもずいぶん前の世代は、東宝の駅前旅館シリーズや無責任男シリーズで、けらけらと笑ってた時代だ。
ぼくらはというと、なにか軽く見られて、くすくす笑えて、愉しくなれる映画ってあったろうか?
わかんない。
若大将シリーズもちょっと前の世代だし、ぼくらにとっての青春映画は、もっとまじめで、つきつめてて、じめじめしてて、いんうつな感じだった。こんなふうに、ゆる~い感じの物語はなかったんじゃないだろうか?
だから、ぼくには、この頃の若い人達が認める映画がよくわからない。なもので、この映画でも「前半、必要なくない?」とかいっちゃう。
竹中直人はかなり無理してるみたいに見えて痛々しいし。
ラストの公演がなけりゃ、
「勘弁してよ~っ」
てことになりかねなくないんだよね、ぼくの場合。
この展開の緩慢さは、この監督の特質で『ウォーターボーイズ』や『ハッピーフライト』もそうだったけど、こういうゆるさが好い人には、ほんと、たまらないんだろうね。