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恋愛適齢期

2007年03月27日 12時55分31秒 | 洋画2003年

 ◇恋愛適齢期(2003年 アメリカ 128分)

 原題/Something's Gotta Give

 監督・脚本/ナンシー・マイヤーズ 音楽/ハンス・ジマー

 出演/ジャック・ニコルソン ダイアン・キートン キアヌ・リーヴス アマンダ・ピート

 

 ◇つまらない男と女にはなりたくない

 ときどき、こんなセリフを聞く。

 もう、年だから~とか、そろそろ、好い加減にしないとね~とかいった台詞だ。

 かといって、

「だったらひっこんでろ、つまんない女だな」

 とは、世の中の優しい男たちはいわないけど、心の中では多かれ少なかれ、そう、本能的におもってる。

 結局、それって「自分が傷つかないための言い訳」なんだよね。ほんとは、まだまだ恋もしたいし、エッチにも興味があるのに、年を食ってきたっていうことをいいわけにして、ていうか、自分に対してそういいかせて、恋愛の場から身をひかせる。

 なんでそんな防衛線を張るのかぼくにはよくわかんないけど、そういうところ、欧米の連中はたいしたもんだ。

「恋に歳は関係ないんだよ」

 って、かろやかにいいきってくれる。

 けど、だからといって、どんな相手でもいいってわけじゃない。自分にとって魅力的な異性かどうかっていう見極めが大切だ。そんなことを映画にしちゃうのが欧米で、この作品も、人生の寓話が大好きな米国人の考えそうな物語なんだけど、ほんと、うまく作ってる。

 キアヌ・リーブスは本気で年上の女性が好きみたいだから、還暦になっても爽やかな魅力をふりまいてるダイアン・キートンなんか、まさに理想の異性像なのかもしれないね。

 けど、それよりなにより、ジャック・ニコルソンだ。古希になっても凄腕の女誑しが演じられ、それでいて可愛い男を演じられる役者なんて、なかなかいない。

 凄いぞ、ジャック!

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