◎ニック・オブ・タイム(1995年 アメリカ 90分)
原題 Nick of Time
staff 製作・監督/ジョン・バダム 脚本/パトリック・シェーン・ダンカン
撮影/ロイ・H・ワグナー 美術/フィリップ・ハリソン
衣装デザイン/メアリー・ヴォクト 音楽/アーサー・B・ルービンスタイン
cast ジョニー・デップ クリストファー・ウォーケン マーシャ・メイソン グロリア・ルーベン
◎ロサンゼルス、正午
もしかしたらジョン・バダムの作品の中でも佳作なんじゃないか?
てなことをおもわせるくらいの臨場感はあった。
まあ、オン・タイムっていうのか、映画の上映時間90分が、ほとんどそのまま映画の中の時間経過になってるわけで、こういう設定の映画はこれまでになかったわけじゃないけど、まあ、なんていうか、それなりに楽しめるし、こういう挑戦は、ぼくは好みだ。
娘を人質に取られて、90分以内に大統領を暗殺しろとかいわれても、人間、なかなかできるもんじゃない。それが、ぐんぐんと動いていくんだから、時間はリアルなのに、行動はけっこうリアルじゃないのよ。ま、それが映画なんだから、ぜんぜん問題ないんだけどさ。チャールズ・S・ダットンが靴磨きで登場してきたとき、事件を収束させていく役目なんだろな~とはおもうものの、それがどんなふうに収束するのかが今度は気になる。ま、それだけ、愉しめたってことになるんだろね。
それにしても、こういう謎めいた神経質な悪人をやらせたら、ほんと、クリストファー・ウォーケンはうまい。ていうか、手慣れた演技って感じかしらね。