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北の零年

2014年07月13日 02時11分31秒 | 邦画2004年

 △北の零年(2004年 日本 145分)

 staff 監督/行定勲 脚本/那須真知子 撮影/北信康

     美術/部谷京子 音楽/大島ミチル

     衣装デザイン/宮本まさ江、長岡志寿、真霜和生、佐藤百合香

 cast 吉永小百合 渡辺謙 豊川悦司 石原さとみ 石田ゆり子 鶴田真由 奥貫薫

 

 △明治4年、蝦夷地

 庚午事変(稲田騒動)に絡んだ映画っていうか、

 それによって蝦夷地(北海道)静内へ追いやられた藩士たちの話だ。

 結論からいってしまうと、

 稲田騒動をそのまま描いた方がぼくとしては好みだ。

 なんだか、夫婦の話になっちゃってるていで、

 スペクタクルが感じられない。

 これはこの映画にとっては致命的だ。

 おもいだしたのは手塚治虫の『シュマリ』で、

 もちろん、全然ちがうんだけど、アイヌとなるとどうしてもね。

 たださ~、

 台詞の中で「ゼロから始めよう」みたいなのってなかった?

 明治4年に「ゼロ」はあかんて~。

 そういうのは、プロデューサーや企画が脚本をチェックしないと。

 まあ、そんな細かいことはさておき、

 妙な違和感を感じるのはなんでなんだろう?

 吉永小百合と豊川悦司の純愛にもっていくために、

 渡辺謙の存在がやけに中途半端な描かれ方になってるっていうか、

 そんな感じがした。

 あと、なんていうのかな、群像劇になりすぎてて、

 主人公の内面に迫らないといけないはずが、

 全員に花をもたせるために拡散してるような印象を受けたのは、

 どういうわけなんだろって、素朴な疑問もあったけどね。

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