◇キング・コング(1933年 アメリカ 100分)
原題 King Kong
staff 監督・制作/メリアン・C・クーパー、アーネスト・B・シェードザック
製作総指揮/デビッド・O・セルズニック
原案/エドガー・ウォーレス、メリアン・C・クーパー
脚本/ジェームス・アシュモア・クリールマン、ルース・ローズ
撮影/エドワード・リンドン、バーノン・L・ウォーカー、J・O・テイラー
美術/キャロル・クラーク 特殊撮影/ウィリス・オブライエン
効果/ハリー・レッドモンド・Jr 音楽/マックス・スタイナー
cast フェイ・レイ ロバート・アームストロング ブルース・キャボット サム・ハーディ
◇怪獣映画の原点
80年前の映画とはおもえん。
高校生だったか浪人生だったか、ともかくリメイク版は観た。
ジェシカ・ラングがとっても魅力的だった記憶がある。
で、そのときはなんにもおもわなかったんだけど、
なるほど『美女と野獣』がおおもとだったんだね。
東宝の『キングコング対ゴジラ』で育ったぼくは、
どこまでこの作品をひきずってるのかっておもってたけど、
なんとまあ、こちらの方が魅惑的だわ。
たしかにキングコングに美女が生贄にされるって趣向は、
当時の東宝版では難しかったんだろうけど、
この作品の場合、とっても重要な要素だったってことがよくわかった。
でないと『美女と野獣』にはならないもんね。
ただ、それまでに生贄にされてた現地人の女の人はどこにいったんだろ?
てなことはおもわないでもないけど、
ブロンドの美人ってのは、キングコングもまた惹かれるんだね。
けど、
1933年の段階で、
キングコングが美女の服を引き千切って、肌の匂いを嗅ぐなんて、
なんてまあ、官能的なこと。
これじゃあ、負けるな~。