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モスラ(1961)

2014年07月29日 11時34分48秒 | 邦画1961~1970年

 ◎モスラ(1961年 日本 101分)

 英題 MOTHRA

 staff 原作/福永武彦 堀田善衛 中村真一郎『発光妖精とモスラ』

     監督/本多猪四郎 脚本/関沢新一 撮影/小泉一

     美術/北猛夫 阿倍輝明 音楽/古関裕而

     挿入歌/ザ・ピーナッツ

     『モスラの歌』

     作詞/由起こうじ(田中友幸、関沢新一、本多猪四郎) 作曲/古関裕而

     『インファントの娘』

     作詩・作曲/池すゝむ(助監督部の梶田興治) 編曲/宮川 泰

     特技監督/円谷英二 撮影/有川貞昌 美術/渡辺明合成/向山宏

     光学撮影/真野田幸雄 造形/利光貞三 デザイン/小松崎茂

 cast フランキー堺 香川京子 小泉博 ザ・ピーナッツ ジェリー伊藤 志村喬 上原謙

 

 ◎特撮とボク、その10

 福田善一郎、登場。

 フランキー堺演ずるところのすっぽんの善ちゃんの本名は、福田善一郎。

 原作者3人の名前をつなぎあわせて創った名前だ。

 この映画の関係者は筆名だらけで、ほんとにこんがらかる。

 ま、そんなことはいいけど、

 無から基礎を作った偉大さをこれほど感じる特撮映画はない。

 邦画で怪獣映画を作るには、

 やはり土俗的な物から発想するのが楽とはいえ、

 神の蛾と双子の小美人という着想は、

 おもいつくようでいて、なかなかおもいつかないものだ。

 巨大な胞子植物から搾り採られた赤い汁が、

 なんで放射能から身を守ってくれるのかといった細かいことの理由づけとか、

 たしかに寸足らずな箇所はあるけど、そんなことは補って余りある。

 さらにいえば、

 東宝特撮の音楽は伊福部昭に始まり伊福部昭に終わるような印象だけど、

 この作品についてはまったく例外で、

 さすがに古関裕而は凄い。

 ちなみに、

 公開時、砧撮影所の食堂で、

 ロールパンをモスラの幼虫、ゆで卵をモスラの卵に見立てた、

 洋食「モスラ弁当」が出現したらしい。

 食べたかったわ~。

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