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ゴジラの逆襲

2014年07月22日 03時07分17秒 | 邦画1951~1960年

 ◇ゴジラの逆襲(1955年 日本 82分)

 英題 Godzilla Raids Again(Gigantis the Fire Monster)

 staff 監督/小田基義 特技監督/円谷英二

    原作/香山滋 脚本/村田武雄、日高繁明

    撮影/遠藤精一 美術/北猛夫、安倍輝明 音楽/佐藤勝

 cast 小泉博 若山セツ子 千秋実 志村喬 清水将夫 土屋嘉男 星野みよ子 木匠マユリ

 

 ◇特撮とボク、その3

 ゴジラはもう一匹いた!

 そりゃあ、ジュラ紀からずっと生きながらえてきたわけだから、当然、複数いる。

 それどころか、種の保存が為されているわけだから、かなりの数がいて当然だ。

 どころが、これ以降、ゴジラは地球上でたった一匹しかいないっていう感じになる。

 なんだかな~。

 原作者の香山滋は「ゴジラがかわいそうだ」といって氷に閉じ込めたらしいんだけど、

 これでゴジラは死なずに生き続けることになってしまったんだから、

 はたしてよかったのかどうか。

 それと、ゴジラが生きていたわけだから、

 ジュラ紀の肉食恐竜で、暴竜とされるアンキロサウルスも生きていていいわけで、

 結局、水爆実験はいったいどれだけの生物を怪獣化させてしまったんだろね。

 この罪は重いぜ。

 映画の出来栄えとしては、かなりいいんじゃないかっておもうんだよね。

 海軍航空隊の生き残りたちが共同してゴジラと戦うなんて、なんかいいじゃん。

 そうした主人公たちの社内や料亭や機内とかの描写は、

 やけに時代性を帯びてていいんだけど、

 脱走犯のくだりはちょっと思い入れが強すぎて、

 肝心な話から遠くなってるような感じだから、

 ぼくとしてはちょっとばかり外してほしいって感じはある。

 でもまあ、

 その辺もひっくるめて、映画全体にそれなりの現実感が漂ってる。

 この作品の良さは、そのあたりだよね。

 やっぱり現実味が薄れていくと、怪獣映画はどんどんつまらなくなっちゃうもん。

 それと、

 セットもなかなかいいし、戒厳令を布かれたような大阪の雰囲気が実にいい。

 さらにいうと、ゴジラとアンギラスの戦いが妙に現実味を帯びてていい。

 怪我の功名からコマ落としで撮影したらしいんだけど、

 いやまじ、怪獣ってこんなふうに戦うんじゃないかっておもえた。

 スローモーションは大きさや重さを表現するにはいいかもしれないけど、

 以外にコマ落としの迫力ってあるもんなんだね。

 そうそう、

 実は、自衛隊がゴジラを封じ込めた唯一の作品じゃないかって気がするわ。

 そんなことないのかな?

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