◇地球防衛軍(1957年 日本 88分)
英題 The Mysterians
staff 監督/本多猪四郎 特技監督/圓谷英二(円谷英二)
原作/丘美丈二郎 潤色/香山滋 脚本/木村武(馬淵薫)
撮影/小泉一 美術/安倍輝明 音楽/伊福部昭
cast 佐原健二 白川由美 河内桃子 平田昭彦 志村喬 藤田進 土屋嘉男 中丸忠雄
◇特撮とボク、その5
なんのことはない。
火星から月へと移住した土星衛星人が敷地占拠と女性狩に来るっていう、
もう大変なくらい凄まじい物語なんだけど、
土星の衛星に生命体が棲んでいる可能性があるっていうのは、
当時からすでにいわれてたことなんだね。
そういうところからすれば、
東宝の空想科学映画もまんざらじゃないってことになるのかしら。
まあ、それはそれとして、
弱いぞ、モゲラ!
モゲラは実はその名称がいつつけられたのかわからなくて、
映画の中では名前を呼ばれてないような気がするんだけど、
ともかく、2度も登場する。
ところが、鉄橋爆破で川に落ちるのと電波砲塔が倒れるのとで、
どっちもすぐにやられちゃう。
弱いんだ。
もうちょっとなんとかしてくれよ~とはおもうんだけど、
尺の問題だったのかしらね。
まあ、モゲラの弱さはさておき、
この作品は、伊福部昭の独壇場だ。
3つも交響曲が入ってるなんて、それを聞くだけでも観る価値がある。