Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング440. 小説:小樽の翆369. 妊活

2021年05月10日 | Sensual novel

 

 和子さんの話は、まだ続きがあった。

和子「泌尿器科ってカップルが訪れることがあるのよ。結婚したはいいが無精子じゃ役立たずよね。だから婚約前に妊活だって」

翆「ふぅーーん、それで精子の数が少なかったら婚約パスなんだ」

和子「そんときは人工授精ね。でね、うちの採精室って1室だけなんだ。時間制限なしでしょう。だから前のヒトが使っていると待たされるのよ」

翆「そんなので、まちたくない男心かなぁー(笑)」

和子「受付にいると話が聞こえてきちゃうのよ・・・

彼『こんなのくるのやだなぁー』

彼女『だってえー、パパが精子が一定数あるかどうか検査してこい!、っていうんだもん』

彼『いつもやってんだから、あるさぁー』

彼女『私だって産婦人科で子宮も卵巣も正常ですって、調べたよ。今度は君の役目だよ!!』

彼『屈辱的ーーー!!!』

彼女『じょうがないじゃん、うちの家系は子孫必須なんだから。調べといてねっていってもクリニックにいかないんだから、今日は私がついてきたから、はやくすまそう!』

彼『はやく、すまうそうだってぇー、100年の恋も冷めるよなぁー』

彼女『恋なんかどうでもいいのよ。子供つくれば合格なんだからぁー』

彼『えっえーーっ、即物的ーーー!!!?、そんなの燃えないなぁー』

彼女『男と女なんか即物的に決まってるじゃん。だから先生の指示を聞いたでしょ!、5日間、禁欲したでしょ!!!』

彼『君の裸体を思い出して昨日ぬいちゃった(*^^)v』

彼女『!!!(メ-_-)えっえーーっ、バッカねぇー・・・、それじゃ、ダメじゃん…>_<…・・・』

彼『君の手でいかせてよぉーー(^_-)-☆』

>彼女『(・O・;・・・(゜◇゜)ガーン・・・・・』

・・・・だって」

翆「男って、そういう身勝手な気分ってあるよねぇーー」

和子「それで彼女に背中をおされて、しぶしぶ採精室へいったわけ・・・

彼女『下だけ脱けばいいから・・・! 』

彼氏『君もねぇー』

・・だってさ!」

翆「当てつけられているみたいじゃん、その先の会話は想像できるよねぇー・・・」

和子「だってねぇー、採精室にいったら結構時間がかかったよ。採精室の壁って家具メーカーのパーティションじゃん。聴診器あてるとなかの様子が微かに聞こえるけどねぇー(笑)。長いからどうしようかと思ったもん・・・。それでようやく二人がでてきて、私、彼女にいったの、顎に小さなご飯粒ついてるよって・・・」

翆「お口でやって、苦労してだしたんだぁーーー、ようやく検体ゲットして看護師の仕事は一件落着だねぇー」(大爆笑)

コメント
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