Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak542. 小樽の旅25. 建築の色彩

2021年05月20日 | field work

 

 

 北海道の住宅の景観は綺麗だと思う。

 壁面の色が彩度を落とし、その低彩度で比較的よく統一されているからだろう。それがバラバラになることなく統一感を与えている。再度コントロールとする方法だ。

 色彩には、明度、色相、彩度と3特性がある。ここでは彩度のコントロールをしているのだ。だから赤でも緑でもどんな色を持ち込んでもよい。そのかわり彩度の値は近似値で統一されているというわけだ。こうしたことは自治体が積極的におこなったわけではなく、建材の色が一定の低彩度に収斂していった結果ではなかろうか。

 惜しむらくは屋根だろう。全て傾斜屋根とすれば、さらに見栄えが良くなった。もちろん中には夏は屋上でバーベキューをしたいからとか、フラットの無落雪屋根にしたいといった居住者の希望もあるだろう。そこはなかなか難しいところだ。せめて屋根面積の1/2ぐらいは傾斜屋根にしてほしかった。

 その他にも、ペイントの優れた発色に期待する場合、時間の経過とともに色が変わりなじんでくる場合、そして丁寧に管理されて色が維持されている場合などがある。

白という絶対の色の前では、やはりどんな色でも映えるというのが、北国の現代住宅なのだろう。

 それにしても小樽は平坦な土地が少ないから住宅地は山の斜面に設けられる。そうした斜面住宅群が、結構よい景観を与えてくれる。もちろん暮らす側にとっては坂道ばかりだから、大変なんだろうと思う。

 そんな斜面住宅は、イタリアの田舎などに大変多くそして美しく世界文化遺産になっている。時にはものすごく過密で急傾斜地の斜面住宅もある。フィリピンのバギオの市内から見えるのがそれだ。このブログでは以下で紹介した。

EOSな日179. バギオの都市景観 2019年04月10日 | field work

追記

 5月19日、京都の夜、いや夜中の烏丸通は、結構ジョガーが走っているのだ。夜中こそ感染リスクが低いので、みんなそんなことをして体力の維持に努めている。結構努力しているんだなと思った。

 

積丹町美国町

NikonDf,Carl Zeiss Macro Planar 100mm/F2.0T*ZF

1)ISO200,露出補正0,f/8,1/250

2)ISO200,露出補正0,f/4,1/1600

3)ISO200,露出補正0,f/16,1/100

4)ISO200,露出補正0,f/5.6,1/640

5)ISO200,露出補正0,f/8,1/500

コメント (1)
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