いくら建築が専門分野だからといっても、さんざん見たら飽きるんですね。
海外のフィールド調査にゆくと最初はバシャバシャと撮影するけど、1週間もすると先生から「シャッター音が聞こえないねぇー、飽きたのかなぁー」、そう冷やかされて、そこで心を鬼にして撮り続けるわけだ。撮影って撮り続けると飽きるんだよ。それでも気力を奮い立たせて撮り続けるが・・・。
小樽だって、まだまだ近代建築があるが、もうこの辺でいいんじゃないという気分だ。愚作はほかしておこう。最初に金ちゃんの建築を見ちゃうと目が肥えてしまって、私的にはあとは愚作だ・・・、になる。愚作でも残るのはいいけどさ、やまり愚作同士建物が連担して街並みを形成してくれないとね。というのも隣が空地で独り立ちなんていう近代建築が多く、悲しい風景もある。
そうやって撮影していたら、遠くに青森県人のリュウ君が歩いて行くではないか。うーーん、インポ治療の帰りかな、今日はフィリピーナの奥さんは来ていないんだ。ならばそっとしておこう・・・、なんて小説のストーリーにはまってしまう。作家というのは、そうやって現実の世界に小説の主人公達を発見して会話を楽しんでいるわけだ。もちろんそんなことは外からはわからないから、永遠に作家の頭のなかの事だけど・・・。
このあたりの風景は、雪でも積もっていないと今一だ。といって雪が積もっていれば寒くて、早くホテルの銭湯にいってミストサウナに入ろうとなる。天候と被写体が充実する、そんなのが旨くマッチングしてくれる機会は少ない。それにこちらの気力の度合いが加わるから、撮影チャンスは容易にくるものではない。
小樽市
NikonDf,Carl Zeiss Macro Planar 100mm/F2.0T*ZF、Carl Zeiss Distagon 25mm/F2.8T*ZF
1)ISO400,露出補正0,f/11,1/125
2)ISO400,露出補正0,f/11,1/100
3)ISO400,露出補正0,f/8,1/80
4)ISO200,露出補正0,f/8,1/320
5)ISO400,露出補正0,f/8,1/200