美国の漁港を歩く。
漁具やウェアの色味が、昔と比べると綺麗になった。昔なら彩度の一番高い純色が圧倒的に多かったのだが、色相を僅かにずらしたり、彩度を下げたりして、色味が良くなっている。
一つはペイントの色が良くなったということがあるのだろう。それに漁業者の世代交代が進み、そんなダセー色じゃ仕事する気分じゃないぜ、といった若い世代の色彩感覚が良くなった、などの理由がありそうだ。
そして、さらにブランド化してくると、さらにお洒落になってくる。色味が良くなるのに利用者の世代交代が必要だった。ここまで来るのに40年はかかった。見ている人間としては、色味が生産の場に普通に浸透するまで、随分と時間がかかると思われた。もちろん背後には、こうした漁具を製造するメーカーの意識が少しは向上した事が一番の理由だが。
これが海外の漁港にゆくと、さらに綺麗な色ばかりが登場する。生産現場の色というのも、探ると面白そうな発見がありそうだ。
積丹町美国町
NikonDf,Carl Zeiss Macro Planar 100mm/F2.0T*ZF
1)ISO200,露出補正0,f/11,1/400
2)ISO200,露出補正0,f/11,1/320
3)ISO200,露出補正0,f/2,1/4000
4)ISO160,露出補正0,f/2,1/4000
5)ISO140,露出補正0,f/2,1/4000