これまで観光街だから遠ざけていた堺町筋へ夜の徘徊。
もちろん観光客はいないし、大方の店も閉じている。
その方が古い建物が際立っていて面白い。
何故小樽にこれほどの古い建築が残っているか。
一つには小樽の大火が繰り返され、その後耐用年数の高い防火建築が多く建てられるようになってきたこと。
戦災で街全体が焼失することがなかったこと。
なにしろ古い建築物は黒く塗りつぶして、夜の漆黒の闇に隠したとする先人達の努力もあった。
そのあたりの話は、どこかの文献で見た。
夜の街こそ、トライ-Xフィルムをもってきたかいがある。
だが街の風景は暗すぎる。
もちろんあとで+2の増感現像をする設定だけど・・・。
予想外に暗い堺町筋だ。
さてルタオまで歩いてきたから入舟町に向かい花銀通りをゆこう。
やってるかな、うみのやは・・・。
そんな風に小樽の都心部は、全てが歩いてゆくことができるほどよい大きさだ。
オーセントホテルに戻り、銭湯に直行だった。
タオルも貸し出してくれるのでが面倒がなくて良い。
翌朝は早立ちなので、部屋に戻るなり寝てしまった。
2021年3月23日、小樽市
NikonF3HP+MD4,Carl Zeiss PlanarT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X
フィルム現像:写真弘社