雪がないから退屈な風景かもしれないが、殺伐とした風景をモノクローム・フィルムで撮ってみた。
フィルムのデジタル複写した画像を修正していたら、トップの画像は戦前の満州事変の頃の大陸の空気がモロに漂っている。
大陸にあった日本人学校だといっても通じそうだ。
その頃に建てられた建築なのだろう。
いきなりこれかーーー。
海側に向かって歩いていたら殺伐どころか雪の重みで壊れかけている民家がある。
店は営業しているが、隣は近寄りがたい。
屋根が隣の屋根に食い込んでいる。
雪の重みだろうな。
柱が座屈しかけているのか・・・。
鱗友朝市は、朝だけ営業している。朝がどれほどの賑わいかわからないが、近所にMaxvalueがある。
やはり、ここも風前の灯火なのだろうか・・・。
夕方の斜めの光が倉庫群の壁にあたって、お古の質感がよさげだ。
フィルムで撮影すると、ネガの粒状感もありクセのある風景になる。
お古なんだから、それでよいのか。
こんな風にデジタルでは撮れないと思うけどなぁー・・・。
運河沿いから倉庫越しに天狗山のスキー場が見えてホッとした。
ここは小樽だ。
標準レンズをつけて、近景の樹木、中景の倉庫群や街、遠景の天狗山と三段構成になっている。
安定した構図の撮り方だけど飽きる構図でもある。
昔からのDNAで、ついこんな構図に構えてしまうのだ。
2021年3月23日、小樽市
NikonF3HP+MD4,Carl Zeiss PlanarT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X
フィルム現像:写真弘社