市内での用事を済ませ、小雨が今にも降ろうとする中、自転車で急いでいると、十名ぐらいのウォーキンググループが幅の狭い道をあちこち見ながら歩き、近づいてきた後ろの自転車には気づいていなかった。少し、そのグループと歩調を合わすように自転車を動かしているとやっと、気づき道を開けてくれた。「ありがとうございます。」と言いながら、どちらまでと聞くと観音寺まで、とのこと。そこから、いつものエンターテイメントガイドが始まった。筒城宮、継体天皇、磐之姫、若冲、南山城33所巡り、そして、伊賀越えの家康の話をすると、皆さん立ち止まり熱心に聞きながら、質問も出て、大層喜ばれた。残念ながら、歴史好きな奈良から来られたグループの方は、京田辺のことをあまり知っていなかった。今までも、何回も体験したことである。それだけに、このような、にわかガイドができるように住民としては、郷土や自分たちの地域について、もっと知ることが必要である。こういう些細なおもてなしで京田辺という町の印象を良くするのではないかとまたまた思った。観光とは、五感に訴える魅力を土地の人々が自ら見つけ伝えることが出発点である。