市民ねっと楽学塾『京田辺の歴史と文化』に参加してきました。講師は語り部のT氏。古代史の真実と偽りの話で、大変興味深かった。発掘の専門家だけに、自ら担当した遺跡・遺物に関しては頭の整理となった。市内は、弥生時代の遺跡が多い。謎の継体天皇の働きが不明、6~700の横穴墓(6世紀後半)は、共同墓地。平城京からの旧山陽道最初の駅である山本驛周辺の風景(お役人だけが利用可官道巾16m)。仁徳磐之媛の物語は中国古代親耕親蚕思想、朱智神社と牛頭天王、八坂さんへの榊移しのウソ、偽文書「椿井文書」に翻弄される京田辺の歴史・・。偽り事項はすでに既知のものではある。歴史から学び、まちづくりに利活用することは重要なテーマであるが、偽りでないことが前提。事実に沿った歴史文化を伝えることが大切である。参加者からかなり突っ込んだ質疑が行われ、大変面白かった。市の歴史文化こそ、子供たちや若者に伝えなければならないので、教育委員会や市史編纂室に知人の多いT氏にあらためて学校教育の郷土史に熱を入れていただくようにお願いした。