勤まるか?

誰それと特定しないが、日本を引っ張ってる指導者達全体を1個人に見立て小学校の学級担任(自分の仕事)をしていたらどうなるだろうと比べて考えてみた。
1、普通教師は、目の前の子供の動きを、どんな動きをしているか?何が言いたいのか?と真正面から見ると同時に、その言動がでてくる背景(例えば家庭や友達)を見る。主面と裏側とからその子の行動をあぶりだすのは最低限の仕事だ。
 教師の力の違いは目の前の行動を見るときの直感と、背景を探る想像力の違いのような気がする。この力が弱いと、子供は安心して教師についてくることは出来ないからクラスはばらばらになり、時には収拾がつかなく学級崩壊に至る。
 日本の国を一つの学級としてみたとき、先生といわれる人たちは(必ずしも政府だけではない)良い先生だろうか?
今日の政治・経済・社会の崩れを見ると、結果論であっても困った先生である。
 例えば日本の社会が呈している問題(例えば世界的に突出した財政赤字、自殺、不登校)を真正面から直視していただろうか?その背景に目をやっていただろうか?
 例えば、現在の派遣切りに見られるような深刻な不況の原因は、アメリカ発の云々と言うが、具体的原因や不況脱出の目印はアメリカの住宅建設、住宅価格と以前から言われている。アメリカの住宅建設数や価格の下降は、今始まった事ではない。3~4年前から数字にでていた。しかし、この間、政界も財界も、学者達も一切問題にせず、≪いざなぎ以来の好景気≫と高らかに歌い上げてきた。批判する野党や学者も公平な分配や格差拡大を叫んでも、今もっている経済の危うさを指摘する人を私は覚えていない。
 自殺も不登校も未だに何の信号かを見ようとしない。
だからまずは小学校の先生は勤まらないことになる。
 もう一つ勤まらない理由を述べたい。
 教師は子供の力を最大限発揮させようとすれば、自分の枠を越えた子供の主体性を尊重する必要がある。と同時に子供が安心して思いっきり安心して活動できるよ
うに状況を把握し見通しを持っていなければならない。そうなら無いときは即座に
管理監督の責任で手を打たなければ役に立たない。
 経済の自由化・規制緩和は経済活動を引き出す大事な方法だが、見通しを持たず軌道修正もせず管理監督も無責任。学校の教師がこれをやったら、親から、同僚や上司どころか子供からもワイワイ言われ勤まらない。
国の先生達は選挙だなんだと暢気で良い?
 上記の2つの理由で国の先生に当たる人たちは多分小学校の先生は半年と勤まらないはずだ。 世界がオバマ氏に期待してるのは世界の軌道修正で、そうしたら自分の国も軌道修正出来ると思っているようだ。学級担任で言うと変な話だが、現実のようだ。

 (テレビなどを見ていると、経済がここまで落ち込んでから、時間を遡り、あーだこーだという学者がいるが研究発表ではないのだから、そんな後付は意味がない。進歩派の学者ならなお更見誤まり、言い遅れた事を事を率直詫びてから物を言って欲しい。政財界人、マスコミ、ジャーナリストは当然のこと。)
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