何で壁の内側からしか見ないのか。

午前中、NHKは〈雇用不安時代)を中心テーマに、街の人やメールで一般市民の声を折り込みながら、局の関係した解説委員6~7人が同じテーブルで2時間かけて、司会者を置いて解説し合った。
 どの人解説者も外国にも詳しい
 内外の情報を総合的に持ち合わせた専門家に見えた。
 初めて聞く情報もあったが、
 どの解説委員も課題をどうやり繰りするか、壁を前にして今立っている所からどう乗り越えるかの解説ばかりだった。
何故ここに至ったか?壁はどうなっているか?壁を越えた向こうはどうなっているか? と俯瞰して見る人が一人もいない。
つまり、どうして、どのように雇用不安に至ったのか?失業の状況は?、仮に雇用を解決したとき、どんな経済社会にが見えるか?この視点がない。
 
街の声やメールもほぼ同様で、我々皆が思考停止状態になっていることを改めて知らされた。
 それでも、メールの中に、農業、食料自給、第1次産業振興など、産業に目を向けたものもあった。残念ながらどの解説者もそれには何の反応も見せなかった。
 情報的には比較にならにほど持っている解説者が、比較にならないほど情報を持たない街の人の物の見かたが出来ないでいる。言い換えれば、俯瞰する力は街の人の中にまだ残っていると心強く思った。

 国会の論議や、これまで見てきた討論会、専門家の話も殆どが、壁の内側〈自分の立っているところ)から見たものばかりだった。
しかも、その立場から専門的な知見を披瀝するだけで、捜し求め創造的に学習して新しい答えを見つけるような姿勢がないから、 今日の解説のように、大事な街の人の声が単なる、(素人の素朴な声)であるかのように無視され流される。
 とにかく我々は酷い思考停止の状態の中に立たされていると改めて思った。
 後日、NHKラジオで今日と同じような番組を組むらしいが、改めて聴く気はしない。いつか【雇用創出】を書いて見たい。
 
 
 
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