不確かな成長率予測でもなんとかなる

世界は官民問わず経済成長路線に乗って成長競って追い求めている。
オバマ氏の言葉を借りれば「強欲と無責任」にである。
 ところでその成長の予測や成長の度合いを測る物差しに世界的に国内総生産【GDP】が使われている。この数値によって経済政策が立てられるから、政治経済の指標になる重要な数字である。 
 日本の例を見る。
 日本の成長率予測は民間シンクタンク(研究所)10社と政府双方がはじき出しているが、その予測の数字には大きな開きがある。

08,09、10年度とも、率にしてシンクタンクが3~4倍厳しく見ている。
 08年度、(今年度)も政府の経済見通しは実質マイナス0.8パーセント
 シンクタンク平均はマイナス3パーセント【日本の場合GDPは0・3%の違いは政策を左右する大きな意味を持つ。)
 09年度、政府は成長プラ・マイ0%であるのに対しシンクタンク平均ははマイナス4パーセント。要するに政府は来年度は景気の下降は止むと見ているが、シンクタンクははより悪化すると見ている。これほど違う。
 とは言っても、1年前は100年に1度の経済危機は双方どころか世界が予測していなかったから、そもそも疑問な数字ではある。
 言わば1年先の予測の根拠が薄い事をこの数字は物語っている。
 世界も日本もあまり先の見えにくい船(地球号と日本丸)に乗っているから船内の案内放送をそのつもりで聞かないといけないが、地球から離れる事は無いからなんとかなる。
 
 
 
 
 
 
 
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