古家の気持ちは分らない

久しぶりに隣の和室を掃除して空気を入れ替えた。
 なんとも気持ちが良い。
 網戸を開けるとスズメが紛れ込んでくるかもしれない。
 この家に移り建て替えて35年になる。
 住み慣れると家が少しぐらい傾げてもこの家と一生を共にしても良いような気になるもんだ。少し古い妻は地震だけが心配だというが、そんなに気にならない。
  
もともと、着古したものも捨てられない性分だし‥。
 
そう言うけど、 家の方だって言い分がある。
「30年前は住人も若かったけど、古い人間も捨てたものではない。」と思っているとか?思っていないとか‥
 
 
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爺やの楽しみ

朝飯を食べ、朝刊をめくったり、BSの海外ニュースを見ているうちに、
娘は出勤、妻は送って行くので動き出す。
どこから来たか、20羽近いスズメも夏みかんの木に群がってチュンチュンやり出す。
 車で出かけるのを見届けてからスズメは餌の入っていない餌台に飛び移って餌をとるような格好をする。私も餌がないのは知っているから、妻のいないのを見届けて米びつのコシヒカリをカップ1杯もって外へでる。一斉に近くの電線や、お向かいの屋根や軒下に飛び移る。知らん顔して口笛を吹きながら餌をおいて回り、
電線のスズメに手を振って、家に入ろうとして知らん顔して振り向くと、既にすずめは夏みかんの木に戻り、私が家に入ってガラス戸を閉めると、数羽が餌を突っつき始め、すぐに餌台はスズメが一杯。
 このところ、ネコの見回りが少ないからか、すずめも落ち着いて言う事を聴いてくれてるようだが、
 10分もしないうちに一斉に飛び立ってどこかへ行ってしまう。  
何か予定があるのかもしれない。

 昼頃、地面に近い少し危険な網戸の敷居のところに蒔いて置いたお米を食べに再び来て綺麗に平らげる。
       明日はどんなかな。
 
 
 
 
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都合優先のニュース解説

朝日新聞は【世界同時不況・進化する危機】のリーズ②で「各国経済から見合う」の見出しで経済を解説していた。
 世界が経済で対峙している保護主義と自由化に関して、世界がどこまで自由化の具体策を打ち出し、実行できるかと記者が投げかけ、 【専門家・東大教授】の言葉「30年代と違いグローバル化の進んだ今は、保護主義的な政策で自国の産業だけを守る事はできない。国際協調で経済危機に臨むことが、結果として国内産業にもプラスになる。各国の監視を続け自由貿易の理念を国際的に共有することが必要だ。」と権威付けている。
 世界に自由貿易と自国の産業を保護しない国はない。
対峙しているのは
 その割合が国により異なり国益が違ってくる。
 日本は食料自給率40パーセントに見られるように、極端に市場の自由化に依拠しているから、日本の都合で言えば解説通りである。
 ただ、世界の国々の都合は同じではない。
 自国の都合を、世界基準であるかのように書くメディアの解説に疑問を持つ。
 歴史的に経験してきた空恐ろしさすら感じた。知らないうちに思考に枠がはめられている。この解説に疑問を挟む暇な人はそんなにはいないだろう。
 目先の国益を主張する愛国的な解説だが、ここに至った経過や、今後の経済の建て直しに目をふさぎ本格的な対策を遅らせかねないことも忘れてはならない。

 皮肉な事に、同じ紙面の下方に(日本の経済と社会を覆う閉塞感の正体・遵守に蝕まれる日本)の副題がついた【思考停止社会】の書籍が紹介されていた。
 
デカルトいわく、「人間は考える葦」 【考える】=【疑う】だと言う。
   彼は科学の基を築いた合理主義者である。 

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