夏といえば夕立。
激しい雨が降り出す前に、空が暗くなる。
人も鳥も動物も本能がそうさせるのか、ただならぬ身の危険を感じ、あわただしく動く。
突然、空が怒り、黒い雲の中から閃光が落ちてくる。
どこに落とすのか、落ちやすいところを探しているのか、天のみぞ知る。
物陰に隠れ、稲妻が光ってから雷鳴が届くまでの秒数を数える。
子供の頃、「10秒(3km)あれば雷雲が遠ざかったので安心だよ。」と教わった。
心の中で数を数え、天の怒りが通り過ぎるのを待つ。
ビデオは稲妻が落ちる直前に画像が乱れ、稲妻が出す電磁波をとらえていた。