久しぶりにやってもうた。
四ツ谷駅を降りた際、電車の網棚に荷物を置き忘れた。永田町駅の改札で、紙袋を持っていない自分に気付き青ざめた。
紙袋の中には、高価ではないが、カレンダー2本とイタリアのお土産が入っていた。
今頃、電車は東京駅で折り返し運転中だ。紙袋も網棚に残ったままだろうか?東京駅で車掌さんが回収してくれただろうか?
初詣の谷保天満宮でひいたおみくじは久しぶりに「大吉」で、「失せ物:出る 低いところ」とあった。
1 JRお忘れ物チャット
忘れ物をしたときの対応をスマホで調べると、お忘れ物チャットというサイトがあった。
初めて使うけど、今は機械相手のチャットなのね。
メールアドレス、忘れ物をした日時、駅・路線、場所や特徴を、チャット形式で問われるままに詳しく登録した。
あとはメールに結果のお知らせが来る。世の中ずいぶん便利になったものだ。
翌朝、JRからメールが届いた。
「お調べいたしましたが、現在お届けがございませんでした」
返事は早いが、結果は至極残念。自分のミスだけど、がっかり。
落ち込んでいたが、仕事が終わった夕方になって気を取り直し、他に方法がないか探ることにした。
こういうときは、チャットGPTが便利である。
2 チャット GPT
チャットGPTに、こういうときはどうしたらよいかを聞いた結果が以下の通り。実にわかりやすく的確だ。
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現在の状況を整理すると、忘れ物の確認をチャットで行った結果、「現時点では届けられていない」という回答を受けていますね。
まだ見つかっていないようですが、忘れ物が見つかる可能性を高めるために以下の対応を検討してください。
1. 電車の運行状況を考慮
• 東京駅での折り返し運転という点が重要です。網棚に置かれままだった場合、東京駅や折り返しの行き先の駅で確認される可能性があります。
• 電車の運行ダイヤや停車駅で、駅員が回収している可能性もあります。
2. 駅への直接問い合わせ ←これを実施。
• 忘れ物が届けられる可能性が高い駅に直接連絡を取るのが効果的です。
• 東京駅(終点で折り返し運転が行われるため、清掃や車内点検が行われる可能性が高い)。
• 四ツ谷駅(降車駅であるため、駅員が忘物を発見している場合もあり得ます)。
問い合わせのポイント:
• 紙袋の特徴(色、大きさ、内容物など)をできるだけ詳しく伝える。
• 乗車時刻と行き先など詳細を説明する。
3. JR東日本お問い合わせセンターに電話 ←これはやらなかった。
• チャット対応ではリアルタイム詳細を確認できない場合もあるため、「お問い合わせセンター(忘物専用窓口)」に直接電話することおすすめします。
• JR東日本 忘れセンターの電話番号050-2016-1601(9:00~20:00)
4. 忘れが見つかるまでの流れ
• 忘れ物が確認されると、最寄りの管理センターや駅に届けられるまでに時間がかかる場合があります。特に大きな駅や忘れ物が多い路線では、確認作業に1~2日以上かかることもあります。
• 忘れ物が駅ではなく車両内に残っていた場合、車両基地での清掃時に発見される可能性もあります。この場合も遅れて管理センターに届ことがあります。
5. 複数の方法を併用する
•チャット問い合わせを継続する:状況が変わった場合、新たな通知が来る可能性があります。
• 忘れ物センターと駅への並行確認を行うことで、対応が進む可能性が高まります。
6. 最終的な問い合わせ先
• 2~3日経っても見つからない場合は、JR東日本遺失物センター(東京駅など)に最終的な問い合わせを行いましょう。
見つかる可能性を高めるために、複数の問い合わせ窓口を活用してください。また、忘れ物の特徴や内容について、必要に応じてさらに詳しくお伝えください。
3 東京駅へ問い合わせ
なるほど、複数の窓口を活用するのが大事なのね。チャットGPTでは東京駅の忘れ物窓口の電話番号も教えてくれた。
東京駅に問い合わせると、係のおじさんは忘れ物の内容を一つ一つ確認して、それは拝島駅事務室に届いている、とサプライズの回答。
素晴らしい。5日後には忘れ物は別の場所に移動してしまうらしい。
今朝来たJRお忘れ物チャットのメールは、一体何だったのか、疑問も浮かんだが、見つかった喜びは疑念をも吹き飛ばす。
JRの忘れ物対応は、長年築き上げたアナログの勝利だね。
4 拝島駅事務室
拝島駅と言えば昭島市と福生市にまたがる。米軍の横田基地が近い。
忘れ物が拝島駅にまで運ばれた理由は謎だが、その理由は私は知らなくてよいことだ。おみくじ通りに失せ物が出てきたのはありがたい。
駅事務室の係で身分証明書を出して、一日ぶりに紙袋を手にした。中身はすべてそろっていた。
忘れ物が持ち主に戻ってくるとは、日本はいい国だね。
「レアなカレンダーなので1本いかがですか」と申し出たが、駅員さんに固辞された。
拝島駅は、ずいぶんきれいな駅になっていた。
西武線とJR八高線、JR青梅が乗り入れている大きな駅だ。
駅事務室は改札の手前側にあったので、拝島駅の改札を出る必要が無く元の駅に戻った。
精算額は往復で150円だった。ありがたかった。