午前中は、福知山の京都創成大学のNPO論の授業で、「地域通貨とNPO法人」について、講義をした。
今年で3回か4回目になるが、毎年1回、元学長の二場先生の授業に呼んでいただいている。これまでは大教室だったが、今日は少人数のゼミ形式だった。
地域通貨とNPO法人。この二つについての講演を頼まれたり、相談を受けることが多い。
共通しているのは、「道具」である、ということ。得てして、二つは「目的」になってしまいがちだ。地域通貨を発行したり、NPO法人を設立すると、なんか「終わった」ようになってしまうのだ。
しかし、本当に大事なのは、その「道具」を使って、何を、どうやってするのか、というところなのだ。
地域通貨ゆーらを発行するときに、ゆーら企画には様々なジャンルの人間が集まっていた。ゆーら発行の目的を地域経済、福祉、ボランティア、教育、芸術、文化、観光、農林業、地方自治などの特定の目的に絞りきる議論が不足していた。
それがないままに発行してしまったのは、良くなかったと思う。
僕にとっては、ゆーらや地域通貨を通して、「お金」の問題点、資本主義市場経済の限界を感じることができたのが収穫だった。「お金で全てが買えるわけではない」と人は簡単に言うけれど、そう言いながら「お金の奴隷」に成り下がっているのが、今の人間だ。
ユニセフ活動をしていても感じる。お金のために、子どもは殺されている。人々の暮らしを豊かにするためのお金が人々を苦しめている。お金という「道具」を使って何をするかが明確でないからだ。
お金は死後の世界には持って行けない。ある意味、現世の地域通貨だ。今の世界は、ゆーらをめぐって、殺し合いや奪い合いをしているようなもの。実に愚かだ。
帰りに谷垣事務所に寄った。駅前整備で事務所移転していた。
政治家も有権者にとっては「道具」だ。道具を使って、何をするのか。自分たちの暮らしをどう豊かなものにしていくのか、その「目的」が明確でなければ、道具の使いようがない。
当選させることが目的ではない。その後の使い道にこそ、本当の目的があるはずだ。
秘書の村上さんに、綾部支部の活動を説明して、「ぜひ役員会などにも顔を出して下さい」とお願いをした。
午後、まりこさんが来られ、「自民党のつどい」(地区別懇談会)の決算説明を聞かせてもらった。森本さんにも来ていただいた。