昨夜は京都に泊まり、火曜日は昼に団会議、午後からは文教常任委員会に出席。
所管事項で、決算特別委員会の教育委員会書面審査の続きを行い、中丹地区の高校の国公立大進学実績の格差が大きく広がっている問題について、質疑を行った。
綾部市民は綾部高校の現況を懸念しており、われわれ綾部市民と綾部高校、府教委での対策会議を5年前から求めてきたが、府教委はずっと「待ってほしい。われわれの努力をまず見ておいてほしい」という答えだった。
ずっと待ったが、成果が上がっておらず、現状はさらに格差が拡大しているので、対策会議をぜひに!と要求したが、橋本教育次長の答弁は「綾部の方々が会議を開かれるのなら、出席するのはやぶさかでない」という消極的なもので、「四方議員のおっしゃることは意味がよくわからない。というか、われわれと議論しようにも前提となるところが全く違う。わたしたちは綾部市民は現状で良いと思っていると考えている」という回答だった。
「そんなことはない。私が綾部で聞く話は、むしろ現状を憂う声だ」と言ったが、「2年前のアンケート結果を基にわれわれ(府教委)はそういう判断をしている。それが間違っているというのなら、考え直さなければならないが…」という答弁だったので、「それは間違ってるので、ぜひ考え直してください」と激しく抗議した。
今の議会での議員の発言より、2年前のアンケート結果を優先するというのなら、議会や議員も不要ということなのだろう。
府議会のHPで、この委員会でのやりとりは近くアップされると思いますので、ぜひご覧いただき、ご意見をお寄せ下さい。
その「アンケート」とは、どんなものかと思って取り寄せてみた。綾部市でそんなアンケートを府教委が市民に行ったなんて聞いたことがない。
それは「京都府公立高等学校入学者選抜に係るアンケート」というもので、平成26年7月に結果が発表されており、府内全域で公立高校1年生と保護者に行われたものだった。
そのアンケートには「綾部高校の現状」などというものは一切問われておらず、「あなた(お子様)が入学した高校を選択するにあたって大切な事項」を問うた回答で、中丹の生徒は24.4%が「高校卒業後の進路実績」としているのが一番多い回答で、保護者の方は28.6%が「校風(雰囲気)」と答えているのが一番多い(「高校卒業後の進路実績」と答えた保護者は23.4%で二位)というのが、「綾部高校の現状を市民は肯定している」という根拠らしい。
こんなことでは到底納得できないし、議会がバカにされているのだろう。
翌日の団会議で報告し、「こんな府教委の状態では京都の教育は心配だ。文教常任委員会の副委員長として、これからしっかり正していく」ということを伝えた。