3月1日㈮、3月に入ったが三寒四温、冷たい雨が降っている。
9時半から京都府立綾部高等学校(一井育校長)の卒業式に参列した。全日制265名、定時制7名が今日、綾部高校を卒業し、明日からは自らが選んだ新たな進路に向けて進んでいくことになる。
3年間の様々な思い出が去来するのだろう。涙ぐむ生徒、楽しそうに会話する生徒、希望と寂しさ、別れを惜しむ複雑な感情が伝わってくる。
綾部高校の生徒は毎年、半数以上が親元からも巣立つため、大人への第一歩を踏み出していく緊張感も感じられる。
PTA会長の山下敬史くんにも一年間、お世話になった。私は2年前に綾部高校のPTA会長を務め、後任会長を村上章さんに託した。村上さんは4人のお子さんがおられるが初めてPTA役員を引き受けていただいたため、「役員の頼む先がなかなか分からないでしょうから、後任会長選びもお手伝いします」と言っていた。
その約束もあり、1年前には山下くんに「何とか引き受けてほしい」とお願いした。これでようやく肩の荷が下りたようにも感じる。
約10年前、当時、綾部小学校PTA会長だった山下くんから「綾部小学校PTAで監査を一年やってから、次の年に会長をやってください」と頼まれてそれを引き受けたこともあり、頼んだり頼まれたり、持ちつ持たれつで回っている。
卒業式の後は一井校長先生と久しぶりにゆっくりお話しした。
綾部高校の今年度の進学実績について、国公立大学の合格者数は昨年の14名には若干、届かないかもしれないが、私立大学は関関同立、産近龍などに現時点でも相当数合格しているようだ。今年もMARCHへの合格者も含め、首都圏の大学に進学する子が増えているらしい。
まだこれから国公立の二次試験や残っている私立の試験にチャレンジしていく子もいるので、ぜひ合格を勝ち取ってほしい。
午後には府立高校の中期選抜試験の志願者数が発表された。
京都府北部の府立高校はどこも志願者の確保に苦労しており、綾部高校も普通科は126名の募集に122名の志願者、農業・園芸科は9名の募集に8名の志願者、農芸化学は9名の募集に7名の志願者となっている。北部の普通科では西舞鶴高校のみ、わずかに倍率1.0を超えた。
引き続き、綾部高校の魅力を高める努力をして、何としても綾部市で唯一の高校を守っていかなければならないと考えている。
今、この数字を見ると、府議になった13年前から綾部高校の充実に取り組んできて本当に良かった。あの時、これに取り組んでいなければ、今は定数や志願者数が激減し、この先の存続が危うくなっていただろう。
高校がなくなると綾部市の若年人口の減少がさらに激しくなっていただろうと思うと、背筋がゾッとする。