17日㈰、朝9時前の電車に乗り、名古屋へ向かった。11時半に名古屋市港区の名古屋港湾会館に着き、児相問題全国議員連盟(会長:山田健太大阪府議)の会議に出席した。
児童相談所による誤認保護から子ども達を守ろうと立ち上がった超党派の地方議員が集まり、呼びかけ人である木原功仁哉弁護士(兵庫県弁護士会)、南出喜久治弁護士(京都弁護士会)から、現状や今後の課題、法律的な観点からのお話などを聴いて自己紹介や意見交換をした。
昨年11月に神戸で、今年1月には東京で、今日は名古屋でと全国各地で開催されてきて、徐々に参加議員が増え、役員組織なども整ってきている。
※2023年11月4日付blog「児童相談所の真実を語る会」
※児童相談所の真実を語る会 in 東京(2024年1月21日) ダイジェスト
14時からは「児童相談所の真実を語る会 IN 名古屋」が始まった。会場には60名を超える議員、被害者、市民が参加された。
地元の愛知県議会の末永啓議員が「愛知県内の児相問題」をスピーチされた後、岡川大記世田谷区議、木原功仁哉弁護士、山田健太大阪府議、本城隆志城陽市議、南出喜久治弁護士がそれぞれの経験から、児相の抱える問題について順番にお話をされた。
休憩を挟んで、次は東京都の児童相談所に誤認保護された被害者のお話をお聴きした。保護された子は現在18才、当時は中学2年生で2年半にわたり自宅に戻れずに児相の一時保護所や児童養護施設での生活を強いられたという。
高校生になる時には「お父さんに進路のことを相談したい」と訴えたそうだが聞いてもらえず、お父さんが自分を取り戻すために裁判をしていることも知らされていなかったようだ。裁判所の調査官が調査に来た時には児相職員と施設職員が同席しており、自分が話したことをちゃんと書いてもらえていなかったと憤っておられた。
一時保護所の生活は劣悪なもので、6~8畳の部屋に6人が収容され、1人が規則を破るなどすると連帯責任をとらされ、何もしていないのに1畳の「独房」に入れられるということもあったようだ。保護されるべき子どもが親との連絡もとれず、囚人以下の待遇だとは何を考えているのか。
送られた児童養護施設はカトリック系の教団が経営していて、気が進まないのに週に1回は宗教行事にも参加を強いられたそうだ。
今日の会に参加して、こういうとんでもないことが日本のあちこちで起こっているということが改めて分かった。
もちろん、虐待を受けて児童相談所に助けられている子もいるし、これは微妙な問題で政治家には関わりにくい問題ではあるが、被害者の方の悲痛な叫びを聞くと放っておくわけにはいかない課題だとも思う。
児相職員は「神様」ではないので、その決定には間違いもあるとの目で第三者がチェックできる仕組みを構築することの必要性を強く感じている。
終了後は、場所を名古屋駅前に移しての懇親会に参加した。他の地方議員の皆さんとも情報共有して取り組んでいかなければならないと決意した。