四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

森永功先生の「熱」

2024年12月28日 | 哀悼

28日㈯10時過ぎ事務所へ。昨日の案件の電話連絡をして、ブログ書き年賀状製作に取りかかる。

 年賀状は企業からのは止めても良いと思うが、個人のものは継続してほしいと感じる。市外の方だと消息が全く分からなくなるからだ。しかし「来年から年賀状は止めます」という連絡が本当に多くなった。

 

 今日は綾部市議会議長、自民党綾部支部長、京都府立工業高校校長などを歴任された森永功先生の葬儀が行われた。

 親族のみの葬儀とお聞きしたので参列は遠慮したが、森永先生には大変お世話になったので寂しさは一入のものがある。

 最後に姿をお見かけしたのは今秋の衆院選の街宣車でストックの前を通った際に駐車場から手を振っていただいた時だろう。

 12月中旬に倒れて入院されていたそうだが、順調に回復されていたとのこと。それが24日朝に急変してお亡くなりになった。

 23日午前には挨拶回りで自宅に伺っていたが、家には人の気配がなく、愛犬が玄関先に繋がれていた。その翌日に亡くなられ、最後にお目にかかれなかったことを残念に思った。

 

 18年前、私は最初の府議選で落選した。

 森永先生には後援会副会長と推薦議員団長をしていただいていた。落選後、並松町公会堂で役員会を開いた際、森永先生はどの写真を見ても、顔を上げずにうつむいておられた。

 「わしらは校長までやって、その後、市会議員になって、世間からは順風満帆に見えるかもしれんけど、それでもいろいろあるんや。でも、どんなことがあっても何とかなってきた。大丈夫や」と森永先生に励ましてもらったと妻が言っていた。

 

 その後自民党綾部支部長を引き受けて下さり、川北淳副支部長、高倉武夫副支部長、安藤和明幹事長(いずれも当時)と共に、崩壊しそうだった組織を持ちこたえさせることに尽力していただいた。

 落選直後の夏の参議院議員選挙大変厳しい戦いを強いられたが、森永先生が市会議員さん方に檄を飛ばして電話作戦の徹底を指示され、自らも率先していただいた。

 落選中の私のために、自民党府議団の皆さんが視察の途中、綾部支部との昼食交流会を開いていただいたことがある。その際には森永先生に歓迎の挨拶をしてもらった。

 自民党綾部支部では党勢拡大のために東京研修を企画し、東京で共に研修や観光を楽しんだのも良い思い出だ。

 2年後には自民党綾部支部長を高倉武夫市議に譲られ、3年後には村上静史市議を後継候補として擁立し、市議を引退されたが、今も自民党綾部支部の相談役として協力していただいていた。

 もちろん、山崎市長誕生の際にも顧問団長として大きな働きをされた。

 おっちょこちょいな一面もあったが、常に「熱」の非常に強い方だった。

 

 私が府議当選以来、綾部高校の充実に取り組んでいるのは、森永先生が強くそれを訴えてこられたからだ。

 森永先生は綾部高校が進学実績で福知山高校に大きな差をつけられ、綾部の若者が福知山に流れていることに危機感を抱いておられた。そのため、綾部高校活性化推進会議を結成されて、自らその代表に就かれた。

 初当選した年(2011年)の10月24日に、京都府教育委員会の古市文章高校改革担当理事(当時)らを招いて、「綾部高校活性化に向けての懇談会」を開催したが、それも森永先生からの強い働きかけによってのものだ。この時には現在の府教委の前川明範教育長が総括指導主事として同席しておられた。

 今は綾部高校は京都府北部で「最も人気が高い学校」になっている。進学実績はまだまだ伸ばしていかなければならないが、「人間力」を育てるという意味では様々なタイプの生徒がおり、パワフルで学校行事を前向きに全員で楽しむ良い雰囲気ができている。

 そうなるように府教委や学校を動かしていったのは、森永先生の「熱」だったと思う。

 府議になってすぐに「ゲンちゃん、府教委は入学式や卒業式に府議が出席しとるかチェックする。欠席すると、この府議は地元の高校に関心がないと手を抜かれる」と森永先生に言われた。それからは入学式、卒業式はもちろん、体育祭、文化祭、オープンスクールなどなど、学校から案内があれば、何としても顔を出して目を光らせておこうと思っている。

 

 森永先生の教えの通り、私はこれからも手を抜かず、綾部高校と綾部市の教育の充実のために頑張ります。いつまでも天国から檄を飛ばしてください。お世話になり、本当にありがとうございました。安らかにお眠りください。

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