バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

腰痛とツーステと車椅子

2011年06月10日 22時19分22秒 | バス運転士
先週の金曜日… 椅子から立ち上がった時、腰に痛みが走った。しかし、激痛というほどではなかったので、それほど気にしていなかったのだが… 夜が更けるにつれ、痛みも激しさを増していき、とうとう“お辞儀ができない”ほどに悪化してしまったのである。

座ったままでも立ったままでも、同じ姿勢を続けていればそれほどでもないのだが… 座った状態から、立って背筋を伸ばすまでが一苦労であった。忘れ物チェックをしようと立ち上がった時のあまりの痛さに、誰もいない車内で「んがぁ~!」と声を出してしまうくらいで…

そんな状態での一番の不安は“車椅子の乗降”である。普通にやってもある程度の時間がかかるのに、私の動きがガタガタでは何分かかることやら… しかし、幸いにもこの一週間は車椅子の乗車が一度もなかったのである。

ところが本日… 腰の状態は8割くらいまで回復した感じで、立ち上がるまでの時間はかなり短縮され、その際の痛みもかなり軽減されてきたところ… あるバス停の乗客の列に“車椅子の人の姿”があった。私は「ついに来たか… いや待てよ、この古いバスはツーステップ(乗降口に急な階段があるタイプ)だから乗らないかもしれない。もうすぐ他系統のバスも来るんだし…」と“自分の願望”を込めて、とりあえず前扉を開けて数名の乗車扱いをしながら様子を見ていたところ… 付き添いの女性が、車椅子を中扉の位置に合わせていたのである。

私は慌てて中扉を開けて「了解!」という意思表示をし、乗車扱いを終えるとすぐに運転席から降りていった… そして「この車椅子は折り畳めますか?」と尋ねた。すると、付き添いの女性から逆に「このバスは○○へ行きますか?」と聞かれ… と同時に、車椅子のお爺さんが「このバスじゃないよ」と言ったのであった… 私は「それじゃあ、いいですね」と言って運転席に戻った。

以前、「ツーステップのバスに車椅子を乗せたことがある。ちょうど男子学生が何人か乗っていたから手伝ってもらって…」という話を聞いたことがあるのだが、もしも今日も「乗る」と言われていたら… 乗客はお年寄りばかりだったし… 私の腰は完全ギックリ!? いや、腰だけじゃ済まなかったかも…