帰宅ラッシュが始まるちょっと前、午後3~4時の某駅からの乗客は… 9割以上がお年寄りである。そして、その8~9割がフリーパス(提示するだけ)である。
乗車口よりも1~2段高い運転席に座っている座高の高い私は、腰の低いお年寄りが提示するフリーパスを、運賃箱越しに見下ろすような格好になる。それがICカードによる精算だったとしても、私の目線はほとんど変わらない。
そんな流れの中… 一人のお婆さんが“左手”に持ったICカード(定期券ではなく、普通にお金が入っているもの)をタッチさせずに提示しただけで行こうとしたので、私は軽く腕に触れながら「すいません…」と声をかけた。
と、その瞬間! 高々と掲げたお姉さんの“右手”で燦然と光り輝くフリーパスに気が付いた。低めの変化球を見極めようと意識するあまり、突然の高め直球を見逃してしまったのである。
私はすぐに「あ、ごめんなさい。よく見えなかったもので…」と言った。一瞬、お婆さんは「ムッ」とした表情を見せたが、すぐに微笑んでくれた。ふぅ~、危うく乱闘になるところだった…(ならねぇよ!)
乗車口よりも1~2段高い運転席に座っている座高の高い私は、腰の低いお年寄りが提示するフリーパスを、運賃箱越しに見下ろすような格好になる。それがICカードによる精算だったとしても、私の目線はほとんど変わらない。
そんな流れの中… 一人のお婆さんが“左手”に持ったICカード(定期券ではなく、普通にお金が入っているもの)をタッチさせずに提示しただけで行こうとしたので、私は軽く腕に触れながら「すいません…」と声をかけた。
と、その瞬間! 高々と掲げたお姉さんの“右手”で燦然と光り輝くフリーパスに気が付いた。低めの変化球を見極めようと意識するあまり、突然の高め直球を見逃してしまったのである。
私はすぐに「あ、ごめんなさい。よく見えなかったもので…」と言った。一瞬、お婆さんは「ムッ」とした表情を見せたが、すぐに微笑んでくれた。ふぅ~、危うく乱闘になるところだった…(ならねぇよ!)