あるバス停で乗降客扱いを終えて、時刻通りに発車… と思ったら、左前方の歩道上に“急ぎ足”のオバサンを発見した。私は「多分、このバスに乗るのだろう」と思って、扉を開けたまま待機…
その時! オバサンはガードレールの切れ目から車道に下りたのである。私は「バスに乗るんじゃないのか! そんなところから道路を横断するのか?」と思ったが、オバサンはそのまま車道の端をこちらに向かって歩き続けた。私は「なんだ… やっぱりバスに乗るんだ」と思った。
右車線にはマイカーがびっしり並んでいたけれど、バスの前方(左車線)は空いていた。バスが発車して左車線を行こうと思えば行ける状況… しかし、オバサンが車道を歩いてきたことによって、バスは動くに動けなかった。
「バスの発車を何がなんでも阻止しよう!」というオバサンの気持ちは分からないではないが… 私が右ウインカーを出して発車しようとしていたならばともかく、私は左ウインカーを出して扉を開けたまま待機していたのだから…