某住宅地停で、一組の母子が待っていた… と思ったら、母は国産、子は外国産だった(こらこら、牛や馬じゃないんだから!)。二人は母子ではなかったが、知り合いのようだった。そして、バスに乗ったのは外国人女性だけで、しかも日本語が話せない様子だった。
英会話の“えノ字”も出来ない私は不安になったので、日本人女性に「終点までですか?」と尋ねた。すると「○○高校のところ… △△停でしたっけ? そこで(本当の)娘が待ってるんで!」と答えてくれたので、私は安心してバスを発車させることができた。
約15分後、車内に「次は△△停~」と音声が流れたのだが… 案の定、降車ブザーは押されなかった。しかし、これは予想されたことなので、私は「ご乗車ありがとう~」といつものように喋りながらバス停で止まり、乗車扉と降車扉の両方を開けた。
しかし、肝心の外国人女性に動く気配はなく… 私が、乗客への応対をしながら「こりゃあ運転席から出て行って、ジェスチャーで降りるように促さなきゃいけないかな? それにしても日本人の娘さんは何処に…」と考えていたところ、車内から「ハァ~イ、メアリー!(仮名)」と呼ぶ声が聞こえたのである。どうやら、この△△停で乗った人の中に、娘さんがいたようで…
「ひょっとして、娘さんが迎えに来ていないのか?」と心配していた私は「なぁ~んだ、ココで降りるのではなく、合流するということだったのか!」とホッとした。が、もしも本当に娘さんが来てなかったら!? そこで私が英語を話せたらカッコイイけれど… 私が話せるのは幼児語と競馬用語くらいかなぁ…(なんじゃそりゃ! だいたい後者は言語じゃないし…)