バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

電話にドキッ! 弁当はドコ?

2012年08月20日 13時49分29秒 | バス運転士
朝、終点の某駅に到着して忘れ物チェックを終えた時に「何か変な音がするなぁ~」と思ったら、私のカバンの中で携帯がブルルルと震えている音だった。すぐに携帯を開いて見ると、それは営業所からで“すでに3回目のコール”だった。


だいたい営業所から乗務中の運転士への電話(=終点に着いたらすぐに電話してくれ!)なんて… 良い話であるはずがない。例えば「今日、悪いけど残業やってくれない?」「今、途中の××停にお客さんいなかった?」「バスが変なトコ走ってたって苦情があったけど… 松井くんか?」などなど…


そういう心当たりがなくても、ちょっとドキドキしながら電話に出てしまうもので… 何も悪いことをやっていないのに、パトカーや警察官を見ると変な気分になるのと同じか…


で、用件は「忘れ物なかった? 服と弁当が入った袋みたいなんだけど…」ということだった。私は「いえ、今朝は何一つ忘れ物がなかったですねぇ…」と答えながら再び車内を点検して「やっぱり何もありませんねぇ…」と答えた。


それから3時間ほど経って営業所に戻った時にも「本当にないよね」と再確認された。その服と弁当をどうしても諦められないのか、絶対にバス車内に忘れたという確信があるのか… 持ち主から何度も問い合わせがあったようだ。


そういえば… いつだったか、やはり弁当の忘れ物があり、持ち主から「弁当箱は欲しいので取りに行きますが、中身はもったいないので食べて下さい」という電話があって、美味しく頂いた記憶が…


それにしても、今回の忘れ物は誰が持って行ったんだろう? 他人様の物を勝手に… まったく信じられん。服はともかく… 俺の弁当を返せぇ~!(誰の弁当だって? 誰がアンタに食べていいって言った? アンタはエンジンルームの真っ黒なススでも食ってろ!)