夜8時過ぎ、乗客10名くらいで走っていた。すると「ピィー!」と降車ブザーが鳴ったので、私は「はい、次とまります」と言った。そして、バス停が近くなってきて、いつものように「ご乗車ありがとう~」と案内を…
しようと思ったけれど、言葉に詰まってしまった。なぜならば“降車ランプが点いていなかった”からである。私は「アララ… なんでなんでなんで? さっきの音は何だったんだ!? どぉするどぉするどぉする? 誰も降車ボタンを押していないのか!?」とプチパニック…
これまでにも“降車ブザーも鳴らず、私も何も答えず… それなのに、バス停で止まって扉を開けたこと”は何度かあったけれど、今回は降車ブザーが鳴っていないのに「とまります」と言ってしまったので… 降車ボタンを押そうと思っていた人が、私の言葉を信じて“バスが止まって降車扉が開くのを待っている”かもしれないと思った。
だから、私は私を納得させるため“降車ランプを見なかった”ことにして、「ご乗車~ ○○停~ お忘れ物~」と言いながらバス停で止まって扉を開けた。しかし、やはり誰も降りることはなく… 「この運転士、大丈夫? 幻聴でも聞こえているんじゃないのか!?」なんて思われていたりして…
それにしても、あれは… 何かの警告音だったのか? いや、その後は警告音のような異音も聞こえることなく、バスは最後まで異常なく走っていたし… えっ!? 私の頭の中で警告音が鳴ったんじゃないかって??? そうか、私のボケ脳が何かのウイルスに感染したのかも… ナニナニ!? 妙な薬でも飲んでいて、頭が変になってるんじゃないかって??? いやいや、薬がなくても変だから…