ヒソヒソお婆さんとブツブツお爺さん

昨日の夕方、数名のお年寄りを乗せて走っていた時のこと…　あるバス停を発車して間もなく、突然、お婆さんの声が聞こえてきたので、私は「ん？　独り言にしてはアレだなぁ～　やっぱり携帯電話かなぁ～　でも、ヒソヒソと小さな声で話しているようだし…　しばらく様子を見よう」と思った。

すると、今度はお爺さんの声が聞こえてきたので、「ん？　何だ？」と思っていたら…　どうやら「常識を知らんのか」などと、お婆さんの携帯電話に対して文句を言っているようだったので、私は「参ったなぁ～　他の乗客から言われちゃったかぁ…　でも、すぐに終わるだろうから、もう少し我慢してねぇ～」と思った。

ところが、お婆さんの話し声は「はぁ…　そうなんです…　えぇ…」と、何となく“相手に逆らえない雰囲気”を漂わせていて、すぐに終わる感じではなかった。それを察知したのか、お爺さんは「電話なんかするなよぉ～」「みんなに迷惑を掛けておいて恥ずかしいと思わんのか！」と徐々に声が大きくなっていった…

そこで私は「う～む…　個人的には“執行猶予付き”なんだけど…　お爺さんは間違ったことを言ってないし…　さらにヒートアップしたら、何を言い出すか分からないし…　お爺さんのためにも、お婆さんのためにも、これ以上は待てないな」と思って、「バスの中で電話をしないで下さぃ…」と出来る限り優しい口調で注意した。

すると、ちょうど話が終わったのか…　お婆さんは電話を切り、すぐに「すいません。急ぎの用事だったもんで…　本当にすいませんでした」と謝罪したのだが、お爺さんだけは何やら小声でブツブツと文句を言っていた。。。。。ところで、お婆さんの電話の相手は…　パート先の上司？　整形外科の先生？　健康食品仲間のボス？　まさか…　詐欺に引っ掛かっている最中だったなんてことは…　ない…　よなぁ～？？？