バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

危険な前扉とニーリング

2017年06月29日 20時35分55秒 | バス運転士
バス停で止まって乗車客扱いをする時… 前扉が少し変な開き方をするバス(ウチにある比較的新しいバスは、すべてそうなのだが…)の場合、バスに乗ろうとしたお年寄りが手を挟んでしまうことがある。脚力が衰えているお年寄りは、何かに掴まって乗ろうとするので、前扉の内側には“手すりのようなもの”が付いているのだが… それが使えるのは、扉が開ききってからの話である。

気の早いお年寄りは、前扉が開き始めると同時にできた“扉と車体の隙間”に手を入れ、バスの車体(扉の枠?)に掴まって乗ろうとしてしまい… そこへ、開いた扉の“反対側の縁”が「バタン」と… えぇ~い! 文字では限界が… ということで、動画を探したら“三●交通 前扉開閉”がヒット… それを見た私は「三●交通さんは降車口だけど、ウチの場合は乗車口… だから危険なのかぁ~」と分かった。(何を今さら…)

また、お客様(主にお年寄り)が乗降しやすいように、バスの乗降口と歩道の段差を縮める“ニーリング(バスを左へ傾ける)機能”をちょいちょい使うのだが、比較的新しいバスの大型と中型では傾き方に違いがある。大型の場合は「プシュ~~~~~」と徐々に傾くのだが、中型の場合は「プシュン!」と一瞬にして傾くのである。あくまでも、私の感じ方ではあるが…

先日、歩道が低いバス停で止まった時… すぐに(お年寄りが席を立つ前に!)私はニーリングのスイッチを入れたのだが… それと同時に席を立った一人の高校生が「おっとっと!」と座席の背もたれを掴みながら通路を歩き… 何とか無事に中扉から降りて行ったのである。う~む… いっそのこと、バスが止まる前… 走りながら前扉を開け、ニーリングしておいた方が安全かもなぁ~ ハハハ…(アホか!)