ある路線では、終点の一つ手前のA停でほとんどの乗客が降りてしまう。次が終点とは言っても“某駅の表と裏の違い”だけなので、電車に乗り継ぐ人にとっては同じ… というか、その間の1~2分が無駄と言えば無駄であり、私が乗客だったとしてもA停で降りるに違いない。
しかもA停には、お迎えの車や違法駐車車両が常にあるので、バスがすぐに発車できないことが多く、運よく発車できたとしてもすぐ次の信号が赤になっていて… バスが遅れていて、某駅での到着から発車までの時間が2~3分しか取ってない場合などは、私も「ここが終点ということにして、ここで忘れ物チェックをさせてくれ!」と思ってしまうのである。
先日のA停では、お迎えマイカーと違法駐車車両に挟まれる格好で降車扱いをして、発車の合図である右ウインカーを出して… しかし、毎度のことながら後続車は止まってくれるはずもなく… 私はすぐに発車することを早々に諦めて、右ミラーを見ながら後続車が途切れるのを待った。
約1分後… ようやく後続車が途切れたので、私はバスを発車させ… と思ったら、すぐ背後から1台の車が頭を出すのがミラーに映った。私は「さすがにバスを先に行かせてくれるかな?」と思ったが、その期待は見事に裏切られ、その車はアッという間に先に行ってしまった。まぁ、それはよくあることなのだが…
ただ今回はそれがパトカーだったので、私は思わず「なんだ、パトカーかよ…」と言ってしまった。すると、もう誰もいないと思っていた客席から「ゴソゴソッ」と物音がした。まだ一人だけ乗客が残っていたようで… あぁ、恥…
先日の朝の通勤時間帯… バスは少し遅れていた。が、無情にも歩行者横断用の押しボタン式信号が赤になってしまった。私のバスは先頭で停止、対向車も停止… あっという間に両車の後方には車の列ができてしまった。
歩行者が渡り終わり、歩行者用信号機が青点滅を始め… 私は200mほど前方を見ながら「あの青信号に間に合うだろうか?」と思いつつ、発車の準備を始めた。その時、私の右後方から対向車線を走って来る小型ダンプに気が付いた。
しかし、そこは信号機こそあれ交差点ではないので、横断歩道の幅しか“すき間”がなく… 小型ダンプは止まった。ちょうど信号が青に変わって私のバスは発車、小型ダンプはすぐ後ろに入れてもらったようだった。そして、その先の交差点では“念願かなって”右折レーンから猛スピードで私のバスを追い越して行った… 事故を起こすなら、犠牲者は自分一人にしてくれ!
朝6時半過ぎに某住宅地を出て7時過ぎに某駅へ到着、すぐに折り返し発車して…
「この先の交差点を左折するけれど、その手前にいつも違法駐車が1~2台あるんだよなぁ… でも、こんな朝早くから違法駐車なんて…」と思っていたら、いつもよりも多い5~6台の違法駐車があった。
「なんで!?」と思った瞬間、そこの歩道上で座り込んでいる30~40人の男たちが目に入り…
「あぁ、パチンコ屋かぁ!」と気が付いた。私はパチンコをやらないので、それが開店の何時間前か知らないけれど… 朝早くからご苦労様ですね。わざわざやられるために…
なぁ~んて言ってる私も、長野時代には朝5時頃に起きて、わざわざ新潟県や山梨県まで“ハズレ馬券”を買いに行っていましたけどね。有料自動車道まで使って…
周囲にコレといって何もない某園発… いつものように乗客もゼロ… と思ったら、初老の男性が一人現れた。私が「こりゃまた珍しいなぁ~」と思っていると、その男性は「もうすぐ発車ですか?」と尋ねたので、私は「えぇ… あと1… 2~3分で…」と答えた。いつも遅れて出発する所なので、場合によっては3~4分遅れても良く… そのへんは適当なのだ。
すると、その男性はバスには乗らず「この路線はいつ頃からあるんですか? 私は近くに住んでいるのですが、まったく知らなかったんですよ」と言った。私は「いやぁ… 私も半年前に転勤してきたばかりで… その時には既にありましたね」と答えるしかなかった。
また、その男性は「私も○○営業所に勤めていたんですよ。もう定年退職しましたが…」と話し始め、「どんなに遅れても安全運転が一番ですよ」と言った。私も「そうですねぇ…」と同意しつつ「まぁ、上の言うことは矛盾していますけどね。ハハハ…」と笑ってみせた。すると、その男性は「上の言うことなんてそんなもんですよ。気にしたらいけません。とにかく安全運転が一番です」と繰り返した。
たまぁ~に、このような預言者ならぬ“助言者(?)”が現れるのだが… そんなに私は“怪しげな顔”をしているのだろうか? いやいや、他の運転士もあちらこちらで遭遇しているに違いない(と思う)。
今月一日に衣替えを迎え、半袖開襟シャツを着ているのだが… そこへ、久しぶりに“左肩シートベルト”のバスが回ってきた。
冬制服の上着を着ていれば、それほど気にならなくなっていたのだが… シャツだけでは、右脇腹あたりがくすぐったくて仕方がないのである。
そのままでは、とても運転に集中できなかったので、とうとう“禁断のシートベルト止め”をやってしまった…
今後も自分の体調(というのかな?)と相談しながらやっていきますが… まぁ、そのうちに慣れるとは思いますがねぇ…