バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

ノロノロ自転車とイライラ男

2017年08月11日 23時37分48秒 | バス運転士
先日、あるバス停で“時間調整停車”していたら、1台の自転車に追い抜かれた。まぁ、これはよくあることで… その時は私の方にも精神的余裕があったので、発車時刻になってから周囲を見回して人影の有無を確認… 「お待たせしました。発車します」と言ってから前扉を閉めて発車した。

そこは… すぐ目の前から100mくらいの上り坂になっているので、私のバスを追い抜いて行った自転車は、まだ20~30mくらい上った辺りをノロノロと走っていた。私は自転車を追い越すために車線変更をしようと、目視&右ミラーで右車線を確認したのだが、実にタイミングが悪く… しばらくは後続車が途切れそうもなかった。

もしも、バスが遅れていたら… 私も「誰か入れてくれないかなぁ~?」と淡い期待を抱きながら右ウインカーを出したかもしれないのだが… その時は「どうせ次のバス停でも時間調整停車をすることになるんだし… 速度の高いマイカー軍団の流れを止めてまで車線変更&自転車を追い越す必要もないだろう」と思った。

次のバス停までの間に2つの信号があるのだが、「この区間は2分も取ってあるから… もしも、信号が赤に変わったとしても問題ない」と思いながら、上り坂をノロノロと走り続ける自転車の後ろをトロトロと追走していた。その後、「ピンポォ~ン!」と降車ブザーが鳴り、「次、とまります」と答えながら右車線を確認、自転車を追い越し… 次のバス停には発車時刻の30~40秒前に到着した。

私が「ご乗車ありがとう~」と言いながら、まずは中扉(降車口)を開けたところ… 1人の男性(推定アラサー)が中扉の内側で立ち止まり、車内ミラー越しに私を睨み付けてから降りて行った。まだ発車時刻前だったので、私が「発車まで、もうしばらくお待ち下さい」と言いながら中扉を閉め、前扉(乗車口)を開けたところ… 今、降りたばかりの男性が私を睨み付けながら前方へ歩いて行った…

もしも、それで「俺が次のバス停で降りるのに、バスがノロノロと走っていた。イライラさせやがって!」というような苦情が入って、「なぜ、ゆっくり走っているのか説明しましょう」となったら… 「おぉ~っと! いきなり目の前に自転車であります。この緩やかな上り坂で、ボルダリングをやっているかのごとく! 一歩また一歩と確実にペダルを回しております。これは、定刻を義務付けられた路線バスに対する挑戦だぁ~!」などと喋り続けなきゃいけなくなるなぁ~ ハハハ…(オマエは古●伊知郎か!)


特上司との面談、そして…

2017年08月10日 18時51分54秒 | バス運転士
昨日の夕方、営業所へ電話をした後… 「これでスッキリ… したのか?」と自問自答しながら、“今後やってみたいこと”をA4の紙に書き出したり… ネットで“名古屋 50代 正社員 求人”を検索して「ビルの警備… トラックの運転… 部品の製作… 障がい者の支援… なるほど… ヘルパーの資格があれば2万円アップ… 取得するには1か月のスクール通い… それには数万円の費用が必要かぁ…」などとブツブツ呟きながら過ごした。

その後、親戚筋へ電話を掛けて、「すいません… やっぱり何も言えませんでした。一週間も休ませてくれとは言えませんでした。迷ったまま電話を掛けて、“辞めます”と言ってしまいました」と伝えた。すると、「そうか… まぁ… それはそれで… 分かるよ、うん、仕方がない。まぁ、これを人生の夏休みだと思って、旅へ出るのもいいし… そんなに遠くへ行かなくても… 近場の見慣れた風景でも、これまでと違って見えるかもしれないしな」と言ってくれた。

その電話の後… しばらくして、ある運転士さんから電話か掛かってきて、「上司たちは誰一人として“辞めてもらいたい”なんて思っていないんだからね。“運転に自信がない”なんて言ったら… そんなの、ほとんどの運転士がそうだよ。今回の事故映像を見たけど、俺だって… 誰だって避けられんって! こんなことで辞めるなんてもったいないよ。他にやりたいことが見つかって、もう行き先が決まっているって言うなら、話は別だけど… まぁ、明日の特上司との面談には、心を無にして行ってください」と言ってくれた。

今日の朝、起きた時には… 私の気持ちは“ハーフハーフ”に… 否、6対4か7対3か… それくらい「頑張ります」に傾いていた。さらに、ブログを開いてみて… いつも以上のコメント数に驚くと同時に、9対1にまで「頑張ります」に… なぜ10対0じゃないのか? それは「何事も絶対ということはない!」からである。例えば… ま、有り得ないだろうけど… 昔々… 弊社の上の方の誰かがキャバクラへ行った時に、1人の女性を巡って私の亡父と争って負けたことがあって… 「その息子か、辞めさせろ!」と言っているとか… ね。(ホント、有り得んわぃ!)

さて、約束の時間の5~6分前に営業所の事務所へ… その直前、階段を下りたところで「あっ! 松井さん! 今、噂をしていたんですよぉ~ ほら、私のカバン入れ(小型のコインロッカーみたいなもの)の下も右も、前の運転士さんが辞めたり転勤したりしていて、変わっているんですよぉ… それで、左が松井さんなんですよぉ~ 辞めないで下さいねぇ~!」と、ある運転士さんから声を掛けられて驚いた。私は「へぇ~ そうなんだぁ~ じゃ、私もすぐに消えるな。ハハハ…」と笑った。

そんな話をしている内に約束の時間になり、私は慌てて事務所の中へ… 応接コーナーで特上司&サブ特上司との対局が始まった。昨夜に私が“先手7六歩”と指していたので、てっきり特上司から“後手3四歩”と指されると思っていたのだが… 昨日の電話での対局相手は別の上司だったので、再び私が先手となってしまった。そこで「辞めます」と言ってからの出来事や正直な気持ちを話し… “先手6八飛”と指したところ、“後手8四歩”と指していただき、「それじゃあ、頑張って下さい」ということになった。

対局が終わり、応接コーナーから出たところで… 別の上司が「松井さん、頑張って! またブレンディーでも飲みながら原田知世さんの話でもしましょう」と声を掛けてくれた。さらに、事務所にいた多くの上司がニヤニヤ… 否、ヘラヘラ… 否、否、ニコニコしながら私の顔を見ていたので、私はどうしていいのか分からず… ただ「お騒がせして、すいませんでした」と声を絞り出すのが精一杯だった。上司の皆さん、運転士の皆さん、ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。ブログを読んでくれている皆さん、ご心配をお掛けして申し訳ございませんでした。そして、ありがとうございました。

一応… 持って行ったカバンの中には、昨夜のうちに書いておいた“退職願”を入れて行ったのだが… 提出することはなかった。ま、でも… 退職希望日(?)は空けてあるんだから、またいつか使え…(おいおい!) あっ! 駄目だ! 月と日は空けておいたけど、年には29と書いてしまった… じゃあ、仕方がない。年内に…(こらこら!) おっと! 退職願用の縦書き便箋と一緒に“履歴書セット”も買っちゃったんだけど… どうしよう? 誰か使う人、いないかなぁ~? ハハハ…(そうだ、結婚相談所で身上書の代わりに使ったらどうだ? どうせ無駄だろうけどな。ハハハ…)


ということで…

2017年08月09日 19時55分46秒 | バス運転士
午後、営業所へ電話をして、3人の上司の内の1人に伝えました。「(しばらく休みをもらって、ずるずると結論を延ばすなどして)これ以上、皆さんにご迷惑をお掛けしたくないので、辞めさせていただきたい」と… 明日の昼に特上司と会うため、営業所へ行くことになりました。ん~~~ 退職願は1か月前に提出だったっけ… そうなると、実際の退職日はともかく、退職希望日(というのか?)は9月10日と書いておけばいいのだろうか? ま、そこは空けておいて、その場で書けばいいか…

実は、昨日の昼食タイム(事故発生前)に書こうとしていた内容は…

【6月に接触事故を起こしてから、私が冗談半分(本気半分)で「辞めるかもしれない」と言っていたところ… 意外と多くの運転士さんが「俺も辞めたい」と言うので驚いた。しかし、「住宅ローンが残っている」とか「子供が大学へ通っている」とか… 収入減になるような転職は難しいようだ。

私は、5月に“自宅買い戻し”の借金返済が終わり、母の入所費用は年金とトントンだし、多少の収入減ならば困ることもなく… ある知人から「ウチの工場で働く? 早出や残業はあるけど…」と笑いながら誘われたのだが、「場所は豊●市」と聞いて… 笑いながら断った。

また、ある運転士さんは… いつかの宴会での“私の女装姿”が目に焼き付いているらしく… 手の甲を頬に当てながら「こっち系のお店で働いたらどうですか?」と言ったので、一緒に笑った。すると、別の運転士さんが「俺、知っている店が何軒かあるから、紹介してあげるよ」と言ったので、一緒に笑ったのだった…】

それじゃ~ 紹介してもらおうかな? ハハハ…(ウソ、ウソ、ウッソォ~!)

僅か2か月で再び…

2017年08月08日 22時16分33秒 | バス運転士
今日の勤務は、前半が朝6時から8時48分まで… 後半は昼12時53分から夜7時13分の予定だった。前半の乗務を終えて、まずは早目の昼寝… 午前11時過ぎに起きて、食堂で“夏の特別ランチ・うなたま丼”を食べた。その後、スマホを使って今日のブログの下書きをしようと思っていたのだが、内容がまとまらずに苦戦… 結局、文章がバラバラのまま乗務後半に突入した。

その一本目、A駅経由B駅行きでのこと… 歩道を走っている男子生徒くんの自転車と抜きつ抜かれつを繰り返しながら、あるバス停に接近… 運行支援システムが「ピンポンピンポ~ン! 奥のバス停に着停です」と教えてくれて… これまでに何度か“手前のバス停と奥のバス停を間違えそうになったことがある”私は、しっかりと画面を見て「奥だな、奥!」と確認した。

続いて、降車ランプを見て降車客の有無を確認… 次に、前方のバス停を見て乗車客の有無を確認… と、その時! すっかり忘れていた自転車が、歩道から車道へ飛び出したのである。「うわっ!」とハンドルを右へ切る私… 「ガシャ!」という異音… 一瞬、バランスを崩したけれど転倒せず、こちらを振り向くことなく走り去る自転車… どうしていいのか分からなかった私は、そのまま奥のバス停で止まって扉を開けた。

すぐにカバンから“スマホ”を取り出し、「すいません、営業所へ連絡をさせていただきます」とお客様に断ってから電話を… え~っと… まずは、これを押して… う~む… 電話番号は… これだったっけ… と悩みながら通話を開始した。その時の乗客2~3名の内、1名の男性(推定アラフォー)が「なんなんだ! あの自転車は~! ちょっと、俺、捕まえてきたるわ! 発車せんといてよ!」と言って走って行った… が、逃げられてしまったようだ。

私が電話口の上司に状況を説明すると、「運行を続けて下さい」と言われたので、ホッとしながら運行再開… その直後は5分以上遅れていたが、途中からは1分程度の遅れに回復していた。終点B駅で再び営業所へ電話… 「後半3往復の内、2往復目の時間を使って警察署へ行って下さい」ということになった。ところが、警察署へ行った後に営業所へ戻ったら「今日の乗務は終了、提出書類を書いて下さい」となってしまった。(バンパー左前部分に、水平な一本の傷があり… そこに自転車のペダルが当たったと思われる)

その後、上司2人と今回の事故について話し合いをして、「明日は、先生運転士と一緒に乗務して…」ということになった。ところが、その上の上司も加わって3人の上司と話し合いをしていたら… 私の「自信がない」発言から一転、「辞めるか、続けるか」という雰囲気になってしまい… 言葉が出てこなくなった私は「明日一日、考えさせて下さい」と言うのが精一杯だった。

帰宅後、ある親戚筋に電話を掛けて相談したところ… 「今は冷静さを欠いているようだから… 今日の明日で結論を出すのは難しいだろう。勤務の関係で“明日からどうします”と言うのが無理ならば、もう一週間くらい休みをもらっておいて、3~4日後に結論を出すというのはどうだろう?」と言われた。確か… 3人目の上司もそんなことを言っていたけれど… 明日の夕方までに営業所へ電話… です。


寝不足に残業

2017年08月07日 16時56分04秒 | バス運転士
本日の私の勤務は、本来ならば”午前11時頃から午後9時頃まで”だったのだが、営業所全体の勤務の遣り繰りの関係で(運転士の数よりも勤務コースの数が多いというアンバランスを解消するため)、先週のうちに”朝6時頃から午後3時頃まで“の勤務への変更を言われていた。

だから、昨夜は早目に寝床へ入ったのだが… とても寝付きが悪かった。実は、昨日は有給休暇を取っていたのだが、午前中は予定がなかったので、「いつものように朝早く目覚めてしまっても、睡眠負債を少しでも返済するため、なるべく長く寝るように頑張ろう!」と二度寝・三度寝を… それが原因だったと思われる。

さて、今朝5時半過ぎに睡魔と戦いながら出勤すると… ある上司から「松井さん!」と呼ばれたので、私は「嫌な予感…」と思いながら「はぁ…」と返事をした。すると、案の定「今日、勤務終了後に何か予定ある?」と言われたので、「いえ…」と答えたら、「申し訳ないんだけど…」と”午後9時頃までの残業“を言われたのだった…

「出勤時間こそ早くなったものの、午後3時に帰れるなんてラッキー!」と思っていたのに… 結局、出勤時間だけ早くなって、帰る時間は変わらず… ま、でも… 台風が接近している暴風雨の中を走れることになったんだから… 「色んな物が風に飛ばされてきて… もしもバスに当たったら、宝くじも当たるかも!?」と思うしかないよなぁ~ ハハハ…