現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

隠された放射能汚染

2014-08-06 15:45:15 | 太平洋戦争
中日新聞 昨年の9/25 「隠された放射能の脅威、隠蔽」と
題して 2面を割いて特集していた。

広島・長崎に投下された爆弾は、日本の科学者は 即
「原子爆弾である」と認識したが、軍部はそれを無視
して、国民に動揺を与えないように、あくまで「新型
爆弾」だと公表していた。

そして 8/15 終戦の半月後には、GHQが広島を
視察し、「死ぬべき人は皆死んだ。放射能の脅威が
長期に及ぶことはない」と 声明を発表している。

このことから、「アメリカの科学者でも、放射能の
脅威は知らなかった」という説もある。しかし、
戦後 被爆した20万人の経過観察調査を行って
おり、放射能による影響を“知らなかった”はずは
ない。核の脅威は放射能にあることを知っていて、
秘匿し続けられてきた。そしてさらに・・・・・。

戦後は一転して「原子力はいいもんだ」という
宣伝がなされる。私の小学校時代、毎年、室戸台風
などの大型台風の被害は甚大だった。そこで担任の
先生から「台風の目に原爆を落とせば、台風も吹っ
飛ぶ」というような話を聞かされ、心強く思った
ものである。

放射線で癌も治る。食物の品種改良で、大きな野菜を
作ることができ、食料難も解消されると、明るい未来を
信じこまされた。

“核アレルギー”の日本人に「原子力が未来を変える」
という方向転換が国策として行われていたのだ。

中日新聞には、昭和23年に広島で創業した薬品メーカー
の名が「アトム製薬」。そして、頭痛を吹き飛ばす
鎮痛剤の名が「ピカドン」だったとして、その新聞
広告が載っている。

放射能の脅威を隠蔽しようとする体質は「原発」後も
変わっていないと。