伏見の地下街に「戦国カフェ」がオープンした。
近年では、この地下街は すっかりさびれてシャッター街。
いつ通っても「戦国カフェ」は ガラ空き。客の呼び込みに
一役かおうと、「歴史のよもやま話」の会を定期的に
開催してはどうか。私がその講師を勤めたい」と売り込んで
みた。
若いしっかりしたオーナー氏曰く。 「今時の歴女は、
名古屋武将隊の彼らのファンであって、“ほんものの”
三英傑(信長、秀吉、家康)の真実の事跡などには興味
ないですよ」と。一蹴されてしまった。
歴史が 歴史で なくなっている。彼女たちが憧れる
「前田慶次」などは、歴史上の史料はほとんど残っていない。
彼女たちが知っている「前田慶次」は、マンガやゲームソフトで
知った架空の人物だ。
まともな歴史が、必要とされていない時代となった。
私の出る幕が なくなってしもうた。 げに恐ろしや。