現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

10/26 能楽堂公演「一休語り」の内容

2014-09-18 22:26:46 | 虚無僧日記

パソコンが開かれず、ついに壊れたかと、思ってましたら、

コンセントがはずれていて、バッテリー切れでした。

お恥ずかしい。また一週間のご無沙汰でスミマセン。

さて、「一休と森女の謎」がついに解けました。

 

私が かねがね  疑問に思っていた点。

一つは「一休は、師 華隻からの印可状を破り捨て、

大徳寺の住持の肩書きなどクソ喰らえと、一托鉢僧

として生きてきたのに、81歳で、コロリと信念を変え、

大徳寺の住持に着いたのはなぜか。逆に、大徳寺は

兄弟子養隻とその一派に牛耳られていたのに、

敵対し続けた大徳寺が、なぜ一休を受け入れたのか。

一休が大徳寺の住持になったこと、なれたことが謎

である。

 

第二は「森女は、貧しい旅芸人、琵琶弾き、三味線を弾く

ゴゼなどとされてきたが、原典である『狂雲集』には

そのような記述は無い。一休は作詩の中で、森女の

ことを「上郎」「王孫」「輿に乗る」と歌っている。

「森女の深い恩を忘れたなら、未来億劫 畜生の身」

とか「三度生まれ変わっても一緒になろう」と詠じている。

森女へのそれほどの深い恩とは、ただ単に「老木が

蘇った」という情愛ではないはず。「旧約新たなり」とは

どんな約束だったのか。

この二つの疑問が解けたのです。