『名古屋叢書』 第18巻 随筆編 (1)
P.80 「塩尻拾遺」 巻20
奥州(会津) 恵日寺の「徳一菩薩」は恵美押勝が第9子。
俗名を「刷雄」と云ひしよし、公定の系図に見えたり。
全身長く留まりて爛壊せずとは、越後の「弘智」の事に似たり。
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(注) 徳一(とくいつ)は 奈良時代から平安時代前期にかけての 法相宗の僧。
最澄とのあいだでやりとりされた「三一権実諍論」や、空海と密教について
論争をしたことで知られる。 会津、磐梯山麓の「慧日寺(えにちじ)」ほか
福島県には「徳一創建」と言い伝える寺が多い。