現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

ぼくらはみんなハゲている その2

2016-12-22 18:43:18 | 虚無僧日記

「ぼくらはみんなハゲている。禿げているから かぶるんだ」
「何を?」、「帽子?」。「カツラ」。

65歳以上は もう総人口の2割を超えた。思慮分別あり、
礼儀もわきまえた年齢のはずだが、最近とみに気になるのは、
室内でも帽子をとらない年寄りが増えたことだ。

公共施設の和室などで囲碁カラオケに興じているお年寄り。
私の尺八を聞きにきてくださる方。ホテルのレストランでも、
コンサート会場でも、能楽堂でも、ついに茶室でも、神社の
神殿でも帽子をとらない人がいた。
神主さんだって烏帽子をつけてるんだから、いいじゃん?。

長野オリンピック、モーグルで金メダルをとった里谷多英が、
表彰台でスキー帽を脱がなかった。IOCから注意があった
そうだが、翌日の新聞には、逆にIOCを非難するコメントが
載っていた。

あれからもう18年。テレビのバラエティでも、帽子を被って
いるのが当然のごとくになった。

NHKの「課外授業、ようこそ先輩」でも、泉谷しげるや
立木義浩が帽子をかぶったまま、小学校の教室にはいっていった。

いちいちそんなこと気に障っている私が、もっと古い人間か。
私の頭も禿げる一方でござる。




ぼくらはみんなハゲている

2016-12-22 18:42:40 | 虚無僧日記

藤田慎一著『ぼくらはみんなハゲている』にいわく、
「高度成長とともに、人々の暮らしは豊かになってはきたが、
髪の薄い人が多くなってきた。食べるものに困らなくなった。

多くの人は、自分の「見た目」のコンプレックスを解決して
くれそうなものに、高い金を払い続けるようになった。
「人の心の弱みにつけいる商売」。これをコンプレックスビジネス                                                というのだそうだ。今一番儲かる商売。花盛り。

「1ヶ月で、100人のうち97人に、即効果が現れました」という
宣伝文句につられ、一本15,000円の養毛剤を通信で買ってみた。

3ヵ月使っても効果なし。先日その販売員から電話がかかってきた。
「そろそろ(中身が)無くなった頃ではありませんか?次の ご注文は○○へ」と。

「無くなったのは髪の毛です。3ヵ月で髪フサフサになるんじゃ                                                    なかったの?」。すると、

「あなたは、100人中3人のうちの一人でした」で終わり。
毛(け)チョン。

無駄と分かりつつも、毎月、養毛剤、育毛剤に1万円以上費やしている。                                             1年で12万円、30年で360万円!!!!? どどど゛と、今残っている毛は                                               1本500円くらいの価値あり。

 

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55才の私              65才の私


禿げ も笑いのネタに

2016-12-22 18:42:11 | 虚無僧日記

お相撲さんには若ハゲはいない?。髷(まげ)が結えなくなったら
相撲取り廃業か? 鬘(かつら)では、勝負できんだろう。 

などと 心配するのは 私だけか?。

他人ごとではない。私の髪は、どんどん薄くなる。虚無僧は「有髪の
僧」だから、ツルツル丸坊主になってしまったら坊さんと一緒に
なってしまう。困った困った悩みの種。(髪の毛に執着)

綾小路きみまろが、鬘(かつら)であることがバレて、それを笑いの
ネタにしていた。
「きみまろさ~ん。鬘(かつら)の下は禿げてるんですかぁ?」
「禿げているから被るんです。禿げてなかったら被りません!」
「脱いで 見せてぇ~?」「パンツ脱ぐより 恥ずかしいです。
 パンツの下は まだ 毛がありますから」。大爆笑。

P子が、私の頭を後ろから見てクスクス笑う。
どうやら禿げが見えているようだ。
「それならば」と手を頭にやり、結わいていたゴムバンドを
取って、髪を左右に分け、禿げをさらけ出してみせたら7
もっと大笑い。
「落ち武者じゃん」と。

「そう虚無僧は浪人。元は武士だから月代(さかやき)を剃って
いたのでござる。これは武士のヘアースタイルじゃ」。
「へぇ~、坂本龍馬は剃ってないよォ」
「桂(かつら=鬘)小五郎じゃ」といっても、通じなかった。

“オヤジギャグ”より“自虐ギャグ”。