21歳の稲熊君。大学にはいってからクラブで尺八を覚え3年。
昨年秋、都山流準師範に主席で合格した。
もうなんでも吹く。琴古流や明暗本曲も習いたいと
私のところへ来た。一通り教え、山本邦山作曲の「竹」や
ネプチューンの「青風」なども教えたところ、
「ぜひ路上ライブをやって、ツイッターで拡散してもらいましょう」と。
4月6日土曜日、名古屋駅の南、笹島の交差点で実行。
なんと私は虚無僧スタイル、彼はスーツにネクタイ。
私71歳、彼21歳。歳の差50歳。
このアンバランスが注目の的。私一人では、どうも不審がられて
みな素通りしてしまうが、彼の方が一目を引き。
若い人が立ち止まり、スマホで撮っとくれる。
台湾からの旅行者(女性)がしばらく立ち止まって聞いてくれた。
なんと、台湾で尺八を習っているという。台湾には
尺八協会の会員だけで1000人もいるとのこと。名古屋より多い。
そしてまた「一路さんですね、ブログ見てますよ」と声をかけて
くださる方も。私も少しは顔が売れてきたかな。
Youtubeで見てください。
都山流楽会名古屋支部の師範クラスは300人いる
という。1年に1人が1人、会員を増やせば300人。
10年で3,000人になるのだが、この10年で、どんどん
減少傾向にあるとか。顔ぶれをみても高齢者が多い。
年寄りの中に若い女性が数人。20年後に生き残って
いるのは、この女性だけか。
琴古流はほとんど形(なり)を潜めている。100人いる
だろうか。名古屋には、この他、竹保流と西園流、
そしてわが吸江流がある。いずれも20年後には絶滅
危惧種だ。