「日本書紀・古事記」に書かれている日本の古代、神代の話は、
ギリシア神話や旧約聖書の話と奇妙に一致する。
まず
「イザナキ・イザナミ」の話は「アダムとエバ」に対比している。
古事記
イザナミが先に口を開く。
「ああ、なんといい男でしょう」(アナニヤシ エヲトコヲ)
イザナギが言う。
「ああ、なんと美しい女だ」 (アナニヤシ エヲトメヲ)
そして二人の間に最初の子が誕生した。
しかし、その子は不完全品だった。
すると、天つ神が言う。
「女から声をかけたのが悪かった。 今度は男から声をかけてみるがよい」と。
こうして、やり直して、完成品が生まれた。
「アナニヤシ」とは、ヘブライ語で「アナニーサ=結婚する」という意味だそうで。
古事記では、女の方から誘ったのがいけなかったと。聖書はエバが 食べてはいけないと言われていた実を食べようとアダムを誘惑する。 共に、女の方から誘惑したことが“悪い”という設定。
ギリシア神話では、妻を亡くしたオルフェウスが冥界に妻を取り戻しにいく。
冥界の王ハデスが、「冥界を出るまで、決して後ろをふりかえらないこと」と命じたのに、
途中でふりむいたため、妻はまた冥界に引き戻される。
日本神話のイザナギも、亡くなったイザナミを取り戻すため黄泉の国を訪れるが、
「決して後ろ(妻)を見てはいけない」という言いつけを破ったため、妻を永遠に
失ってしまうのである。
天岩戸神話と共通する話もギリシア神話にある。
海神ポセイドンが姉の豊穣の女神デメテルに欲情をもよおして追いまわし、
ついに思いを遂げたため、怒ったデメテルが山中の洞窟に閉じこもる。
日本神話でも、太陽の女神アマテラスが天岩戸に閉じこもる原因となったのは、
弟のスサノオの、乱暴狼藉ぶりだった。
そして、女の神が裸で踊りをして、デメテルもアマテラスも出てくる。
スサノオのヤマタのオロチ退治と、ヘラクレスも同じ内容。
神武の東征は、イスラエルの民のカナンへの移住話と類似。
「穴居族テダ族」「キノエトラの年に葦原の国を目指した」。
「キノエトラ」とは「トーラーを授かる」という意味。
「モーゼがカナンの土地に旅立ってから40年目」。
日本書紀では37年目に神武天皇は山に登り・・・」とある。
「ソホリ」と「サハラ」。カナンはヘブライ語で「葦原」。
歴代天皇の事跡は、それぞれ旧約聖書の記述と一致する。
実在が疑われる天皇は、旧約聖書からとって、むりやり
作文したもの。
そして「聖徳太子(厩戸皇子)」。近年の研究では、「聖徳太子は
実在しなかった。蘇我馬子と同一人ではないか」というのが定説になって
きているが、「蘇我馬子」は「蘇る我」で「馬小屋で生まれた子」というのだから、
「キリスト」を意味していることになる。
くわしくは、