「一流のレストランのシェフは、お客にいちいち感想を求めない」という
ブログネタがあったので、コメントしよう。
自分の出す料理に自信があるから、感想を聞かないのかと思ったが、
さにあらず。この例は、「オープンキッチンで、カウンター越しにお客の
反応を見ていれば判るので、感想を聞かない」というもの。なるほど。
カウンター内で料理をするような店は、寿司屋や大衆割烹ぐらいで、
一流レストランとは思えないのだが、はて。
ファミレスなどでは、テーブルにアンケートが置いてあったりするが、
流行っている店は、店長みずから、お客の注文をとり、料理を運び、
レジを打つなど忙しく店内を駈けずり回っている。あるいは、一箇所に
立って、お客と従業員の動きに くまなく目を光らせている。
こうして、お客の反応を見て、改善すべきところは改善している。
流行っていない店は、従業員は 暇だからおしゃべりに夢中で?、
お客が入ってきても 気がつかない。テーブルについても、しばらく
水もメニューも持ってこない。こういう店こそ、アンケートに書いて
やりたいところだが、そんなものもない。二度と行かなければ
いいだけ。
この時節、閑散としているレストランが多い一方で、
外に行列ができるほど流行っている店もある。この明暗は
ひとえに、顧客のニーズをいかにキャッチして、その要望に
応えるかの感性なのだ。