現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

多孔尺八

2021-05-23 17:58:37 | 虚無僧日記

昭和40年前後、宮田耕八朗、村岡実、米谷威和夫らが7孔尺八で大活躍しました。

赤とんぼ(尺八:宮田耕八朗・箏:野坂恵子) - YouTube

宮田耕八朗は日本音楽集団の中心メンバーとなり、長澤勝俊など洋楽系の作曲家によって作曲された曲をフルートの如く正確に吹き、尺八界に新風を巻き起こしました。多孔に難色を示す横山勝也は、日本音楽集団を脱会。以後三橋貴風はじめ、日本音楽集団に参加した若手尺八家はほとんどみな7孔尺八を使用しました。

画像5 - 第16回「音の匠」は、尺八奏者・三橋貴風さん - 塩ビ管を使った合成樹脂尺八「NOBLE管」の開発を讃えて - Phile-web三橋貴風先生使用管 | 梵竹

3.邦楽合奏のための『空(くう)』(福嶋頼秀作曲) 日本音楽集団 第214回定期演奏会「5人の作曲家、5つの新作。」 - YouTube

村岡実は美空ひばりの「柔ら」を始め、演歌、歌謡曲3,000曲の尺八伴奏を務め、独自の演歌尺八を築きました。

5240ヤフオク! - 未開封 激レア CD 気功尺八 村岡実 傘寿に挑戦 ...

 

米谷威和夫は、なんと民謡の伴奏に7孔を使用。「会津磐梯山」など大正・昭和に作曲された新民謡には7孔が適していました。

Amazon | 米谷威和男の魅力 尺八演奏編・民謡歌謡編 | 米谷威和男 | 民謡 | 音楽

ドレミファソラシドの7音階にさらに転調して♭#の音でフォルテを要求される曲には7孔尺八が超便利ということです。

 

かくして、昭和40年代はプロの半数が7孔尺八を使用し、これからは尺八は7孔全盛になるかと思われたのですが…


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。