名古屋能楽堂は、平成九年に、名古屋城正門前に完成した
名古屋市の施設。公の能舞台としては 660席で最大のもの。
その鏡板の松の絵だが、当初、愛知県が誇る画家「杉本健吉」
に依頼したところ、杉本画伯はなんと「老松」ではなく「若い
芽を葺いたばかりの若松の絵」を描いた。
これに、能関係者は異議を唱え、松野秀世に「老松」を描か
せた。市としては双方を立てて、1年ごとに「老松」と「若松」
を張り替えることで決着した。
決着をみるまでの関係者の苦労は大変だったことだろう。
80歳を超える杉本健吉の言い分は「伝統に決まったものは
ない」と。その言葉には、私は、大いに賛成だが、いざ能を
観賞するとなると、能にはやはり「老松」が似合う。「若松」
では物足りないと思う私は、やはり伝統に縛られているの
だろうか。
さて、その能楽堂だが、市の財政赤字解消のためか、最近
何にでも貸すようになった。結婚式、ファッションショー、
講演会、詩吟、剣舞、琴や尺八のおさらい会、現代舞踊など。
中には、「何も能楽堂でやらなくとも」と思えるものもある。
わざわざ鏡板の前に屏風や布を張って、松の絵を見せない
ようにしているものもあるのだ。それなら、普通の劇場ホール
でやればいい。
やはり能舞台には能舞台を活かした演出がふさわしいと思う。
その価値観の差がまちまち。その巾の中で悩むのだ。
「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。
「一休と虚無僧」で別にブログを開いています。
「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。
名古屋市の施設。公の能舞台としては 660席で最大のもの。
その鏡板の松の絵だが、当初、愛知県が誇る画家「杉本健吉」
に依頼したところ、杉本画伯はなんと「老松」ではなく「若い
芽を葺いたばかりの若松の絵」を描いた。
これに、能関係者は異議を唱え、松野秀世に「老松」を描か
せた。市としては双方を立てて、1年ごとに「老松」と「若松」
を張り替えることで決着した。
決着をみるまでの関係者の苦労は大変だったことだろう。
80歳を超える杉本健吉の言い分は「伝統に決まったものは
ない」と。その言葉には、私は、大いに賛成だが、いざ能を
観賞するとなると、能にはやはり「老松」が似合う。「若松」
では物足りないと思う私は、やはり伝統に縛られているの
だろうか。
さて、その能楽堂だが、市の財政赤字解消のためか、最近
何にでも貸すようになった。結婚式、ファッションショー、
講演会、詩吟、剣舞、琴や尺八のおさらい会、現代舞踊など。
中には、「何も能楽堂でやらなくとも」と思えるものもある。
わざわざ鏡板の前に屏風や布を張って、松の絵を見せない
ようにしているものもあるのだ。それなら、普通の劇場ホール
でやればいい。
やはり能舞台には能舞台を活かした演出がふさわしいと思う。
その価値観の差がまちまち。その巾の中で悩むのだ。
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検索している中で貴兄のブログがヒットしましたので、感想を述べさせていただきます。
小生が学生の頃に名古屋能楽堂が落成し、「松」は東京でも大変話題になりました。
それから幾年月
ネットの知人がコスプレイベントで使用したとの事。唖然としましたが、貴兄のブログを拝見し(貴兄の思いとは違うと思いますが)、能楽堂が現代を生きるためにはそのような事も「あり」なのではないかと考えを改めました。
ちなみに名前は小生のツイッターのアカウントでございます。