現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

車善助は「フーテンの寅さん」の先祖?

2014-12-12 08:56:09 | 虚無僧日記

古書店で「被差別民衆に君臨した“頭” 江戸の弾左衛門」という本を

入手した。著者は「なかお けんじ」。大阪教育大学の教授。

 

「被差別民 “” の発生と、その頭領 弾左衛門」 について、

よくぞ、ここまで調べあげたものと関心する。

その中で、「弾左衛門」の対抗馬として 「車善吉」が出てくる。

「弾左衛門」が、皮革職人の頭領だったのに対して、「車善吉」は、

江戸に流入してくる貧民を保護し、管理する役目を担っていた。

明暦の大火では、10万人が死んだといわれ、その遺体処理に

「車善吉」は 弾左衛門の要請で 5,000人ものを集め、

 働かせている。

 「車善吉」は、当初浅草鳥越に住み、後、深川に移り、その一帯の

を 統括する“頭” となっている。

「車」といえば、あの「フーテンの寅さん」が 「車 寅次郎」。

そして、これは偶然。 「車善吉」は、「三河・渥美村」の出身と

いうからびっくり仰天。 「渥美清」の芸名も、渥美半島から

つけられたとか。

 

Wikipedia より

フーテンの寅」こと 車寅次郎は、父親、車平造が芸者、菊との間に作った子供。

妹「さくら」とは、腹違い。実母の出奔後、父親のもとに引き取られたが、16歳の時に

父親と大ゲンカをして家を飛び出したという設定。 寅さんの家業は テキ屋。 

渥美清自身、若い時はテキ屋の手伝いなどしていたそうな。「寅さん役」は、

地でいっとる。

 


売らない「占い師」

2014-12-11 19:21:56 | 虚無僧日記

4回の出会いで親しくなったHさん。浮遊体験など超能力があるという。

私の未来を占ってくれた。

いやおどろいた。心の底をすべて見透かされる思い。

「あなたの、魂と対話しているのです。 魂は真実を知っている」と。

 

「今度の ライブは 和より、洋装で、曲も洋楽ものがいいでしょう」

と具体的。 自分でもそう思っているから、それが判るのだろうか。

 

「“継承” という文字が示されます。来年、相続して、家を継ぐ、

つまり、東京に帰ることになるでしょう。1年先ですが、来年は

名古屋で活躍してください」。

 

「別れた奥さんとの復縁はないが、これから 再婚する相手が現れます。

ショートカット、おかっぱで目のくりっとたした可愛い女性が示されます」

「あなたには、支えてくれるスタッフ、アシスタントが必要です」

 

さてこれは、私の深層願望なのか、それとも 運命なのか。

 

「細木和子の占い本で、来年は“大殺界でなにやってもうまくいかない”゜と

いうんですけど」と聞くと、「いや大丈夫です。あなたの気持ち次第」と

勇気づけられた。

 


名古屋駅前で立ちんぼ

2014-12-07 19:47:18 | 虚無僧日記

名古屋駅前で 尺八を吹く。 師走の風は冷たい。懐も寒い。

巷ではボーナスが出たのだろうか。ものすごい人人人。

でも、私の前 5m 以内には 誰も近づいてこない。

向こうでは、7億円の宝くじをアッピールする呼び声。

あれ? 衆議院選挙だというのに、街宣車は一台も来ない。

いつもなら、入れ替わり立ち代り、各政党の選挙演説が

繰り広げられるのだが。今回はどうしたことだ。突然の

解散で準備が間に合わないのか。

最近、ますます 虚無僧の存在感が無くなってきた。

みんな無視無視虫蒸し蒸し。 さびし、時代錯誤か、

そんな中で尺八を吹くなんて 惨め、みじめ。

そんな哀れな私を 遠くから ジィ~と 見つめている

一人の女性。 マスクで顔を隠しているが Yさんと判った。

シャイな彼女。近づくのをためらっているのか、もう20分も

立ちすくんでいる。 

寒かんべぇ、と 気の毒になって、こちらから声を掛ける。

周囲の目を気にしながら、ソロソロと近寄ってきてくれた。

12/22(月) 伏見白川の彼女の店で、私のライブをさせて

いただくことに。ありがたいことです。


会津 恵日寺の徳一

2014-12-06 14:49:52 | 会津藩のこと

『名古屋叢書』 第18巻 随筆編 (1)

P.80 「塩尻拾遺」 巻20

奥州(会津) 恵日寺の「徳一菩薩」は恵美押勝が第9子。

俗名を「刷雄」と云ひしよし、公定の系図に見えたり。

全身長く留まりて爛壊せずとは、越後の「弘智」の事に似たり。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(注) 徳一(とくいつ)は 奈良時代から平安時代前期にかけての 法相宗

最澄とのあいだでやりとりされた「三一権実諍論や、空海密教について

論争をしたことで知られる。 会津、磐梯山麓の「慧日寺(えにちじ)」ほか

福島県には「徳一創建」と言い伝える寺が多い。


心をむしばむ12の習慣

2014-12-06 08:19:40 | 虚無僧日記
  • TIME誌(11月3日)が、こころの健康に悪影響を与える12の習慣を紹介。

  • こころの健康に悪影響を与える12の習慣とは?

  • 1.「前かがみに歩く」
    2.「なんでも写真にとる」
    3.「いじめに耐える/人がいじめられているのを見て見ぬふりする」
    4.「運動をしない」
    5.「ついついモノゴトを後回しにしてしまう」
    6.「不適切な恋愛関係におちいっている」
    7.「まじめになりすぎる」
    8.「眠らない」
    9.「ひとりの時間がない」
    10.「誰ともしゃべらない」
    11.「スマホが手放せない」
    12.「いろんなことを同時にする」

 

周りを見渡すと、こんな人ばっかり。 大丈夫か? これからのニッポン!


諸芸指南のランク付け

2014-12-02 11:52:22 | 虚無僧日記

「郷土研究」78-10 No.19

安永4年(1775) 江戸で出されたという「諸芸指南惣目録」

歌舞伎の役柄に比してランク付けされている。 諸芸がどのように見られていたか。

 

【立て役】(注=歌舞伎では 和事 和実 実事 荒事 武道 丹前 男達)

「大上上吉」が    「手習い」

「  上上吉」として 「弓馬、剣術、槍、長刀」

「  上上土」として 「算盤、和絵」

 

【実悪之部】(注= 歌舞伎では最高位の悪役、敵役)

「極上上吉」として 「古学」

「 上上吉」     「医学」

「 上上  」に   「琴」  (この「琴」は儒学者が好んだ「七絃琴」)

 

【色悪之部】  悪役でありながら、外見は二枚目

「  上上 」に   「三味線」

 

【敵(かたき)役】

「 上上土」に    「柔術、鉄砲」

「 上上十」に    「尺八、将棋」    (尺八が意外にも  わりと 高い位置にある)

「 上上一」に    「義太夫」

 

【花車形】 (年のいった女)  「仏学、連歌、碁、琵琶」

【若女形】 (おやま)     「筝、笛、茶の湯、香、蹴鞠、長唄、河東節、浮世絵、料理、豊後節、胡弓」

 

 

 


座頭のトラブルは 座頭仲間で処分

2014-12-02 11:08:11 | 虚無僧日記

「名古屋叢書」第3巻 法制編(2)

p.426  元禄13年 (1700) 

一 町中において 座頭と口論致し、又は打擲など仕る族も有之。

  内証にて只今までは取り扱い置き候ように相聞き候得共、

  自今以後は、座頭とも いかようなる不埒 之れ有る候とも

  座頭と取り合い申さず、その所り 桐山検校(けんぎょう)へ

  其の品 相届け候へば、座頭仲間の法儀を持って 検校より

  申し付ける筈にて候間、その旨存ずべき事。

 

右之通り、御奉行所より 仰せ渡され候間 その意を得られるべく候。

以上  正月14日               太田伝左衛門

町中 丁代衆

 

(関連)

p.372 「町中諸事御仕置き帳」 慶安5年(1652) 正月吉日

一 座頭、ごぜ、貧人 町中(まちなか)を通り候に、子供 寄り合い、

  つぶてを打ちなぶり候間、能くよく申しつけ、なぶらせ申すまじく候

 

『郷土研究』75-3 No.5 p.2

桐山検校は丹波の出、京都に上り、元禄の頃、尾張の2代目藩主

光友公の招きで名古屋へ。公の信頼厚く、江戸藩邸にも赴いている。


座頭は優遇されていた?

2014-12-02 10:46:18 | 虚無僧日記

「名古屋叢書」第3巻 法制編(2)

p.407  元禄4年(1691) 

一 座頭「梅都」 在々町中 自分奉加仕る筈(はず)に候。

   右「梅都」の儀、少し分けも之有る者の事に候間、

   町中町代共 取り持ち候て、奉加 取り集め遣わし候ように

   相心得るべきこと

   右奉加の儀、格別の仔細之有り、御奉行衆 仰せ渡され候。

 

  右「梅都」の儀、少し分けも之有る者の事に候間、

   町中町代共 取り持ち候て、奉加 取り集め遣わし候ように

   相心得るべきこと

   右奉加の儀、格別の仔細之有り、御奉行衆 仰せ渡され候。

 

一 座頭「梅都」 奉加に町中町代中へ廻り候筈(はず)に候へども、

   盲人の儀、町代中 残らず廻り候儀も成り難く、廻り落としも

  之有るべく候。 最前 申し聞き候 奉加銭  町代中 取り持ち

  取り集め、其の人足問屋「與右衛門」の所へ もたせ遣わし、

  相渡し候様に 致さるべしとの事に候、左様、相心得らるべき候。 

  以上                         吉田忠左衛門

     酉2月16日

  町中 丁代衆

 


11/30 豊田能楽堂 ほぼ満席の盛況

2014-12-01 02:08:56 | 虚無僧日記

11/16 短歌会館にて「詩吟伴奏と尺八」

11/24 北文化会館にて「田島直士 演奏会」

11/30 豊田能楽堂にて「豊田三曲会 第33会演奏会」

 

と、3週連続で舞台公演。昨日「豊田能楽堂」、無事終了。

江戸信吾の『尺八と絃のための四重奏曲』。 筝10 面に

十七絃 2面で、尺八一人。尺八のソロが多く、吹きごたえの

ある曲。 立松さんに作ってもらったパワー尺八を使用。

体全体を使って 息を吐き、鳴らすことで パワー全開。

 

今年の大きな公演は、これでおしまい。でも まだまだ。

12月は、忘年会やら クリスマスに 10件も呼ばれていて

大忙し。3日、4日は四国。 師走でござる。 

 

最近、邦楽界に異変。どの会場も、お客の入りが、以前より

多い。 昨日の豊田も ほぼ 満席で 立ち見の人も。

また、公演を聞きにいって「満席」で入れなかったことが三度も。

こんなこと かつてなかったこと。 上げ潮じゃ。