おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

泊原発、ようやく免震棟とベント設置へ

2012年06月29日 | Weblog

午前6時の気温は今朝もプラス10度、いつものように涼しいです。

きのう日中は、30度近くまで気温が上がって、いまどきにしては結構な暑さでござる。

今朝もパッと晴れており、どうやら今日もそのパターンらしく、30度超えもあるそうな。

暑いのはしんどいです。

ではありますが、朝はなんとも清々しい。小鳥のさえずりで心地よく目も覚めた。

「きょうもいい一日になると、いいのだけれど…」としみじみ思うニセコの山の朝でござる。

さて、

小沢一郎、参院で採決なら離党だそうな。

党に残る民主党議員に中には「世論調査では小沢新党に期待する声など15%しかない」と嗤っておるけれど、それって民主党の支持率と似たりゴンベじゃん、と大笑いしてしまいましたです。

もっとも、「3党合意を見直しする」という話もあるそうで、なんとか分裂を避けたい動きかね?

これ、輿石の牙城、参院で離党が多いと、主導権を失いかねないためだそうな。

なんだかよくわかりませんが、民主党に、残っても、出ても、党が割れなくても、あんたらに政治生命など、もうないんでないの?

「目くそ鼻くそを嗤う」構図なのじゃ、ア・ホ・ク・サ!!

一方、「薩長連合」の可能性もあるそうな。

石原慎太郎と小沢一郎がくっつく可能性じゃ。憎しみ合った薩摩と長州の連合でござる。

石原、小沢の薩長をくっつける「坂本竜馬」、果たして橋下なのか…

ところで、おととい北電は、株主総会において、泊原発にフィルター付きベントの設置や免震重要棟を設置することを発表しましたです。

防潮堤も含めて、2015年までに完了させるという。

とりあえず、真っ当な対応でござる。

いままではベントもない、免震重要棟もないわけで、過酷事故が一旦起きれば、北海道は完全にアジャパーでござった。

そういうことなので、少なくとも、これら施設が完成する3年間、泊原発は動かしてもらっては、困りまする。

それがフクシマの反省ってもんでござる!!

さらに、オール電化住宅の営業も一時的ではあるにせよ、停止したという。

あれこれ含め、北電の対応、東電、関電に比べれば、多少はまともでござる。

ただし、これらの安全対策が取られても、「泊原発は安全」と言い切れない、困ったことがある。

ちゃんと危ない理由が、しっかりあるのじゃ。

そもそも、我がニッポン国は、世界に類をみない4つのプレートに囲まれた地震大国でござる。

フィリピンあたりには、3つのプレートが重なるところがあるという。

これだけでたいそう危ない地域なのだけれど、プレートが4つも重なる危険地帯は、世界広しといえど我がニッポン国だけ。

昨年の大震災は、太平洋プレートと北米プレートの境目で起きた。

太平洋側には、この2つのプレートに加えて、南側にフィリピン海プレートというのがある。

この3つが重なって、この先3連動地震だとか、首都直下だとか、あれこれ地震が想定されておる。

そしてもう一つのプレートが、日本海を北から南へ真っ直ぐ走り、新潟辺りからニッポン国を斜めに横切っておるユーラシアプレートじゃ。

泊原発が怖いのは、このユーラシアプレートと北米プレートの境界で起きる地震でござる。

200人が亡くなったあの北海道南西沖地震がそれじゃ。

奥尻島の大津波は、10~23メートルの高さでござった。

泊原発や北海道民にとって、まことにラッキーだったのは、この地震の震源地が少し南だったこと。

これがもう少し北側だと、泊原発は津波で完全に破壊されましたです。

泊原発は、津波が怖いだけではござりませぬ。

泊原発の近くでは、地震による地面の隆起が素人目にも分かるのじゃ。

学問のレベルだと、12万5000年前と7000年前に隆起したという海岸の跡がある。

「そんな古い話、何言ってんだ、大丈夫だ」という話ではありませぬ。

今回の東北の大震災は、西暦869年の貞観地震の再来でござる。

1142年ぶりに同規模の地震が起きたのでござる。

地震の活発期に入っておるニッポン国では、泊原発の直下で、地面が隆起する可能性があるのじゃ。

それでも、真っ直ぐ、垂直にしかも広範囲に隆起したら大丈夫か知らんけど、そんなうまいことにはならんわけで、そりゃ原発本体に亀裂が入ったり、斜めになったり、壊れたりする可能性がある。

たいそう危ないです。

一方、地球上には、地盤のしっかりしたところが、ごっちゃりあるそうな。

ヨーロッパやアメリカの中央部から東海岸にかけて住んでおるお方などは、生まれてから死ぬまで、地震を一度も経験しないことだってあるという。

ところが、世界で唯一4つのプレートに囲まれたニッポン国では、地震は毎日のように起きるのでござる。

こんな不安定なところで、そもそも制御しきれない原発を動かすことが、変なのでござる。

今回、「不幸中の幸い」だったのは、フクシマ原発が太平洋側にあったこと。

飯館村など酷い放射性汚染に晒されたところもあるけれど、放射性物質と放射能は、ほとんど偏西風に乗って太平洋へ流れておる。

これが泊原発や大飯原発など、日本海側にある原発で事故が起きると、被害はフクシマの比ではありませぬ。

泊原発事故なら、偏西風に乗って、放射性物質は北海道を東へ横断する。

汚染は、泊村から小樽、札幌、帯広、釧路へどんどこ広がりまする。

おかげさんで、北海道農業は壊滅でござる。

北海道観光もアジャパー!!

ってことで、フィルター付きのベントの設置もけっこう、免震重要棟の設置も当たり前。

防潮堤だって重要ですが、そもそも地震による地面の隆起、さらに津波の危険がある危なっかしいところに立地しているのが泊原発なのじゃ。

きょうは金曜日、先週4万5000人が集まった夕方の総理官邸前、どんだけの人が集まるのか、どんなことになるのか。

草の根による脱原発の動き、きょうは10万人を超える勢いか?

過半数を大きく超えるニッポン国民は、こと原発に関しては、たいそう怒っておるのじゃ、プンプン!!