おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「原発訴訟」で函館のふるさと納税が増加

2018年05月08日 | Weblog

午前6時の気温はプラス7度。

晴れてますが薄い雲がかかっておる。

予報によると、きょう日中は晴れのお天気だ。

春のそよ風が吹いておりまする。

春らしい陽気の一日になりそうです。

さて、

NHKによると、函館市が昨年度、ふるさと納税の使い道として新たに設けた青森県の大間原発の建設中止を求める裁判への寄付が3880万円に上ったそうだ。

このため、「ふるさと納税は前年度の14倍の1億6000万円に達した」と伝えておる。

ふるさと納税、あれこれ使い道は市町村によって違うのでしょうけど、「大間原発建設中止を求める訴訟に使う」とは考えたものです。

ふるさと納税で「おいしいものが食べられる」「特産品が欲しい」というのもいいけど、こういう使い道があるとは知りませんでした。

函館市によると、昨年度に寄せられた裁判費用への寄付は計1333件で3880万円に上る。

その結果、ふるさと納税の件数は、4210件に上り、納税額が前年度の「14倍!」1億6000万円に達したという。

こういう函館市の取り組み、応援したくなる。

そもそも、原発を立地する自治体へは、なんだかんだと各種補助金が交付される。

国などからカネがジャブジャブやって来るのだ。

だけど、原発のおかげで街が栄えて、人口が増えて元気になったなどという話はついぞ聞かない。

ジャブジャブつぎ込まれるカネで、豊かになるかと思ったら、実際には町から活力がどんどん失われた。

これらのカネは、麻薬みたいなモノなのだ。

そして、このカネがないと、原発を立地した自治体では、地域経済が成り立たないみたいなことになる。

函館の場合は、津軽海峡を挟んだ向こう側に原発がきるってことだけど、その距離は最短でわずか23キロなのだ。

そんな近くなもんだから、避難計画を策定しないとならんけど、25万人を超える市民が逃げるには国道が2本あるだけ。

そもそも、逃げられないのだ。

そんなこんなで、函館市をはじめ道南の自治体や議会、経済界、農漁業団体、住民組織などが大間原発建設の無期限凍結を求めて訴訟を起こしておるのだ。

ってことで、こうした訴訟をふるさと納税で応援ができるってことろがなかなかいいと思う。

最近では地域活性化のために、ネット上で募金を募るクラウドファンディングという制度も注目されておる。

昔から寺社の建立や再建には全国から寄付が集められたけど、いまはその趣旨に共感してもらえれば、寄付金や募金を募ることがネット上で容易にできる。

原発の立地自治体も「原発止めますから、ふるさと納税してね!」って募金を募るなんてことも可能なのだ。

ばら撒かれたカネでがんじがらめにされるのが原発の怖いところでもある。

どこぞの大臣も「最後は金目でしょ」と言って問題視されたのも記憶新しい。

最後は金目なら、カネをごっちゃり集めて自治体を助けようって気にもなる。

『目には目を、歯には歯を」なら「カネにはカネを」ってことで解決できる問題はありそうな気もしますけど、どうだろ???